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更新日:2017年10月22日
昔むかし久留女木に、竜宮に通じているといわれる深い淵がありました。村人が困っていると、その淵から小僧が現れて手助けをしてくれたそうです。村人はこの不思議な小僧を「竜宮小僧」と呼んで可愛がり仲良くしていました。
ところがある日のこと。村人が誤って、竜宮小僧が嫌っていた蓼汁を出してしまいました。蓼汁を一口飲んだ竜宮小僧は、そのまま死んでしまいます。村人がたいそう悲しんで竜宮小僧を丁寧に葬ると、なんと、その場所からこんこんと水が湧き出しました。その水を利用して作られたのが久留女木の棚田と言われています。
死んでもなお、村に恩恵を与えてくれた竜宮小僧。久留女木の村人たちは今も感謝の気持ちを込めて、田植えや稲刈りの後には供え物をして手を合わせているそうです。
大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも登場する「竜宮小僧」は、浜名区引佐町久留女木で語り継がれている「村人たちを助け、見返りを求めない不思議な小僧」の伝説がもとになっています。皆さんはこの「竜宮小僧」をご存じでしたか?この伝説を正しく、たくさんの人に知ってもらおうと、現在、絵本の制作が進んでいます。
本は、小中学生向けで、久留女木・竜宮小僧の会が中心に浜松歴女探検隊の協力のもと、鋭意作成中です。厳選された写真や言葉、魅力的な挿絵が物語を彩ります。完成は8月下旬から9月頃を予定しています。
▲竜宮小僧の伝説が伝わる久留女木の棚田。日本の棚田百選にも選ばれました。
▲絵本を作成中!
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浜松歴女探検隊は、およそ10年前から井伊氏の顕彰活動を始め、講演会や『井伊の赤備え』甲冑体験などを続けています。直虎が大河ドラマに決まると、小中学生向け冊子『井伊直虎物語』の作成に携わりました。竜宮小僧のお話は久留女木の皆さんが語り継いで来られた大切な宝物。心をこめて取り組ませて頂きました。
浜松歴女探検隊 渡邉香奈子さん
(広報はままつ2017年8月号)
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