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更新日:2016年8月5日
直虎が成長を見守った井伊直政。湖北五山の一つ、方広寺は、直政の母(奥山因幡守朝利(いなばのかみともとし)の女(むすめ))の出身である奥山家ゆかりの寺、臨済宗方広寺派の大本山です。南北朝時代の建徳(けんとく)2(1371)年に後醍醐(ごだいご)天皇の第11皇子無文元選禅師(むもんげんせんぜんじ)(御開山)が、当地を治めていた奥山六郎次郎朝藤(おくやまろくろうじろうともふじ)(開基)に土地と建物を寄進されたことによって開かれました。直虎の曽祖父井伊直平(いいなおひら)は、渓雲寺(けいうんじ)、祖母は如意院(にょいいん)にそれぞれ祀(まつ)られていますが、両寺はいずれも方広寺の末寺にあたります。このように直虎と深いつながりのある方広寺は、東海屈指の有名な寺で、境内には国指定重要文化財の釈迦三尊(しゃかさんそん)の他、七尊菩薩堂(しちそんぼさつどう)や五百羅漢(ごひゃくらかん)などがあります。
奥山家はもともと井伊家の縁戚。さらに開基から11代目の奥山因幡守朝利は、娘たちをそれぞれ嫁がせることで井伊谷で有力な土豪(どごう)全てと結びつけました。また、徳川家康も岡崎城から引間城に入る前に、方広寺に滞在したと史実に残っています。もちろん、井伊直虎も幼い頃、方広寺に遊びに来ていたと思います。大河ドラマの放送決定で、方広寺への問い合わせが増えています。奥山家ゆかりの寺をよりいっそう大切に守っていきたいと思います。
※土豪…その土地に土着している住民の中で、大きな財産や勢力を持つ一族
方広寺派庶務部長 涌出(わきで)宜雄(ぎゆう)さん
大河ドラマ放送決定を受け、方広寺と井伊家、奥山家などのつながりを改めて勉強しているという涌出さん。今回は方広寺や奥山家と、井伊直虎と同時期に生きた人々についてお話いただきました。
方広寺(ほうこうじ) 【電話番号:053-543-0003】
(広報はままつ2016年8月号)
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