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更新日:2014年10月20日
浜松城跡の発掘調査で、徳川家康公が城主だった時代に造られたとみられる堀の跡が確認されました。家康公在城期の遺構が見つかったのは初めてで、非常に意義深い発見です。
堀の規模は幅11m、深さ2mほど。いわゆる素掘りの堀で、土づくりの城郭にかかわる施設であったことがうかがえます。堀の断面には、人為的に埋めて整地した地層が確認できます。整地層の下から16世紀後葉の土器が出土したことにより、この堀は戦国時代後期に使用されたものであることが判明しました。土づくりの特徴と出土遺物から総合的に判断して、今回確認した堀は、家康公が浜松城に在城していた頃(1570~1586)のものである可能性が高いとみられます。この堀は、安土桃山時代から江戸時代初頭頃に埋め立てられており、江戸時代にはすぐ北側に本丸正門である「鉄門(くろがねもん)」が建てられました。
発掘調査位置図
埋土出土品・灰釉小皿(16世紀後葉)
整地層出土品・天目茶碗(17~18世紀)
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