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更新日:2011年5月1日
5月14日に静岡県が県内茶産地13地点における茶の放射能調査をしたところ、浜松市を含めたすべての地点で、食品衛生法の規定に基づく暫定規制値及び準用値を下回り、健康への影響を心配するレベルではないとの結果が出ています。
※静岡県 記者提供資料「茶の放射能調査結果(第3報)」(別ウィンドウが開きます)
平成23年4月14日(木曜日)、浜松市総合産業展示館にて、浜松市献上謹製事業の一環として、謹製手揉式が開催されました。
献上茶謹製事業は、静岡県内茶産地において、最良に管理された茶を、最良の条件で、最良の技術者によって謹製し、皇室に献上する伝統行事です。本事業は戦前より静岡県茶業組合連合会議所により実施され、昭和47年からは、社団法人静岡県茶手揉保存会に引き継がれ、毎年実施されています。
これまでに、昭和40年に旧春野町、昭和55年に旧天竜市で実施されたことがありますが、浜松市としては、今回が初めての実施となります。
5月30日(月曜日)に、浜松市長や浜松市献上茶謹製事業実行委員会の皆さんが、宮内庁へ献上茶を持参し、皇室に献上する予定です。
※「謹製」……つつしんで、つくること
会場では、手揉み技術を伝承している、静岡県茶手揉保存会会員などの手により、約5時間かけて手揉み作業が行われ、献上茶が茶筒に詰められました。途中、浜松市長も手揉みを体験しました。
献上茶に使用された茶葉「さえみどり」
献上茶を詰める茶筒
手揉みの様子
手揉みを体験する市長(中央)
葉表面の水分を取る。重なり葉ができないように、50cm前後の高さから振り落とす。
細胞を破砕しつつ葉脈や茎の水分を揉み出す。
茶葉を敏速にころがし、均一に揉む。
全部の茶葉を一段として、全体重をかけて前後左右に緩やかに回転させ、練り揉みを行う。
茶のかたまりを解きほぐし、水分分布を均一にする。
茶によれ形をつけつつ、乾かす。
茶の形状を整え、とくに針状に伸ばす。
茶の形を整え、光沢を出す最終段階。
水分含有量が4%くらいになるまで、平均に乾かす。
浜松茶の産地である三方原台地は、強酸性の痩せた土壌で水の便も悪かったため、江戸時代までは不毛の荒野でした。
本格的な茶栽培は、明治の初め、地域の有力者である気賀林(きがりん)が中心となって開拓を始め、茶園「百里園」が経営されたことに始まります。
この茶園を引き継いだ横田保(よこたたもつ)により大製茶工場(緑茶・紅茶・ウーロン茶・てん茶)が建設されました。明治24年には、百里園の紅茶が宮内庁に献納された記録があります。
現在、三方原台地には、栽培・製造・販売を一貫経営する自園・自製・自販の茶農家も多く、良質はお茶づくりが続けられています。
浜松茶
太陽の恵みをたっぷり受けて育ったお茶。深蒸し煎茶・中蒸し煎茶が多く、軽やかな味わいに中にコクと甘みがあります。
天竜茶
天竜川の山あいの中央を流れる雄大な自然の中で育まれたお茶。主に浅蒸し煎茶で、爽快ですがすがしい香り。うまみと渋みが調和し、うまみの余韻があります。
春野茶
霧深い山の茶園で育まれたお茶。中蒸し煎茶が多く、やさしくさわやかな香り。程よい渋みがあり、甘みの余韻があります。有機栽培によるお茶づくりも盛んです。
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