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更新日:2018年10月10日

浜名湖のり

―鮮やかな緑色で、香り豊かな浜名湖の恵み―

浜名湖の湖南部には、浜名湖のりの養殖場が広がっています。浜名湖のりは鮮やかな緑色と特有の強い磯の香りが特徴です。
浜名湖といえばウナギの養殖が有名ですが、浜名湖のりの養殖はウナギの養殖よりも古い歴史があります。伝統的な浜名湖のりの良さを全国に発信するため、最近は浜名湖のりをブランド化するための取組が盛んに行われています。

浜名湖のりの歴史

浜名湖の「のり養殖」の歴史は古く、文政3年(1820年)、信州の商人森田彦之丞が当宿角屋甚三郎方に投宿のおり、浜名湖ではのりが養殖されていないことを知り、武州(神奈川県)大森で当時盛んに行われていた、浅海に粗朶(※)をさして養殖する方法と製造の仕方を甚三郎へ伝授したことにより始まります。
甚三郎からのりの養殖方法を聞いた漁師が早速試みたところ、非常に成績が良かったため、それ以来宿中競って養殖を行い、のりの製造を始めるようになりました。
※粗朶(そだ):切り取った木の枝で、たきぎなどに使うもの

のり養殖

のりの養殖場は浜名湖の湖南部に広がっています。
10月上旬、漁場にのりの養殖網を張ります。潮どおりの良い場所で育てると色の良いのりになり、11月から翌年4月にかけて採取します。
のりを採取する際には、成長して長く伸びたのりを回転する刃で切りとり、ポンプで船上のかごに吸い上げます。その後、作業場で乾燥工程に入ります。

 

浜名湖ノリ養殖の様子
浜名湖のり養殖の様子

採取の様子
採取の様子
(静岡県漁業協同組合連合会HPより引用)

採取の様子
採取された浜名湖のり

浜名湖のりの特徴

浜名湖の自然が育んだ浜名湖のりは、緑藻類のヒトエグサ属に分類され、特有の強い磯の香りと鮮やかな緑色が特徴です。

浜名湖のりの食べ方

浜名湖のりは、生のりや乾のり(板状の板のり、チップ状等)の他にも佃煮、バラ干しなどとして、浜松市内の海産物店にて販売しています。
板のりなどは軽くあぶって食べますが、生のりが入手しやすい浜名湖周辺の地域では、生のりのまま味噌汁に浮かべたり三杯酢で食べたりします。
また、漁業者の多い舞阪町では、お好み焼きの具に生のりとシラスを使います。ふっくらもちもちの食感と口いっぱいに広がる浜名湖のりとシラスの風味が特徴的です。

 

生のり
生のり

板のり
板のり

舞阪焼き
浜名湖のりを使ったお好み焼き 「舞阪焼き」

浜名湖のりのブランド化の取組み

2009年4月、「浜名湖のりブランド推進協議会」が発足し、現在も遠州食品加工協同組合の一事業として、浜名漁業協同組合と共同で、浜名湖のりが持つ、色、香り、舌触りの優れた特徴を活かし、世界に誇れる素材としてのブランド化を目指して活動しています。
そのひとつの成果として、協議会では浜名湖のりの特徴を最大限に生かすことができる“浜名湖のりパウダー”の開発に成功しました。パウダーをいろいろな食材に混ぜたり、練りこむことで、例えば、ラスクやこんにゃく、豆腐、餃子、パスタ、和菓子などの新商品が次々と生まれています。浜名湖のりをPRするためのブランドロゴマーク「ノリベーション」は、「浜名湖のり」、「リノベーション(刷新)」、「イノベーション(革新)」という3つの言葉を組み合わせた造語で、既存の流通品、既存メニューと共に、これらの新しい商品やメニューを提供することによって浜名湖のりの魅力を発信し、ブランド化をはかる活動を意味しています。

ブランドロゴマーク「ノリベーション」
ブランドロゴマーク「ノリベーション」

<浜名湖のりブランド推進協議会商品>

  • 「浜名湖のり佃煮」(マツダ食品(株))
  • 「舞阪しらすのり佃煮(浜名湖のり使用)」(マツダ食品(株))
  • 「浜名湖海苔入り寄せ豆腐」((株)丸守)
  • 「浜名湖のりはんぺん」((株)魚秀蒲鉾)
  • 「浜名湖のりさしみこんにゃく」((有)浜勝食品)
  • 「浜名湖のりらすく」((株)ヤタロー)
  • 「浜名湖のりレーヌ」((株)ドリアン洋菓子店)浜名湖のりブランド推進協議会商品
    浜名湖のりブランド推進協議会商品

浜名湖のりブランド推進協議会ホームページ(別ウィンドウが開きます)

浜名漁業協同組合(別ウィンドウが開きます)

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