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更新日:2018年9月5日

特集(広報はままつ2018年9月号)

守り継がれる歴史的遺産 浜松の文化財 国指定史跡

戦国の世、今川氏、徳川氏、武田氏、豊臣氏といった名だたる大名がその領有をかけて戦った「二俣城」「鳥羽山城」。天竜区二俣町に所在する両山城は、機能の違いが明白であり、二つで一つの城を構成する『別城一郭』として高い価値が認められ、今年の2月13日に国の史跡に指定されました。浜松市における国史跡の指定は、実に59年ぶりのことで、三岳城跡(北区引佐町)、蜆塚遺跡(中区蜆塚四丁目)に続き、3件目です。

今月の特集は、59年ぶりの国史跡指定を記念して、二俣城と鳥羽山城の魅力をお届けします。

二俣城/天然の要害の地

写真:二俣城

天竜川と旧二俣川で三方を囲まれた天然の要害の地にある「二俣城」。
その特徴的な地形ゆえに、重要な軍事的拠点として、徳川氏と武田氏が領有をかけて激しい戦いを繰り広げました。

写真:天守台
▲天守台
二俣城には天守台があり、上から見ると四角形で、北辺には階段が取り付けられています。天守台上からは天竜川が一望でき、二俣城が天竜川を利用した水上交通を意識した城であることが分かります。

写真:石垣
▲石垣
城の中心部と南側、西側には、石垣が残存しています。南側の石垣は良好な状態で残っており、高さはおよそ6メートル。二俣城内に構築された石垣のなかでも、天守台と並び大規模なものです。

鳥羽山城/開放的な迎賓居館

写真:鳥羽山城

開放的な大手道や庭園など迎賓機能を備えた「鳥羽山城」。
二俣城を攻める際の本陣が置かれたり、領主が日常生活を送る場として整備されたりと、鳥羽山城はさまざまな機能を持っていました。

写真:大手道
▲大手道
城の南東側から南側へとつながる大手道は、最大幅が9メートルあり、山城の大手道としては破格の規模です。これにより鳥羽山城が単なる軍事施設ではなく、迎賓機能を備えた領主の居館であったことが推測できます。

写真:枯山水式庭園
▲枯山水式庭園
城の西側には枯山水式庭園が構築されています。庭園を持つ山城は数少なく、鳥羽山城の性格を示す遺構として注目されます。滝を表現した石組みや配石からは、京風の意匠が読み取れ、作庭者の見識の高さがうかがえます。

「天然の要害」とは?

写真:天竜川

天竜川は二俣城・鳥羽山城の西側を、二俣川は両城の東側を流れており、鳥羽山城の南東側で合流しています。
しかし、寛政3(1791)年以前には、二俣城と鳥羽山城の間を二俣川が西に向かって流れ、天竜川と合流していました。そのため、3方を川で囲まれた「天然の要害」となり、攻め入ることが困難な地形であることから、両城は軍事的な拠点として重要視されていました。
※要害…地形が険しく守りに有利な土地。

天竜川に昔の地図

二俣城・鳥羽山城だけじゃない?! 歴史ロマン溢れる二俣のまち

二俣の地は、二俣城・鳥羽山城を中心に、天竜川水運の拠点や陸上交通の結節点として大いに栄えました。二俣のまちには、二俣城・鳥羽山城のほかにも、従来の繁栄を物語る歴史遺産が数多く残されています。

二俣のまちマップ

写真:内山真龍(またつ)資料館
(1)内山真龍(またつ)資料館
内山家長屋門(市指定建造物)
享保10(1725)年以前に建てられた内山真龍の生家。国学者として有名な内山真龍の業績を広く知ってもらうため、門の先にある生家跡に内山真龍資料館が建設されました。

写真:田代家
(2)田代家(主屋・土蔵:国登録有形文化財)
田代家は、徳川家康公から天竜川における材木流送の特権を与えられていました。田代家の背後には鳥羽山城へと続く古道があり、深い関連があったことが分かります。

写真:井戸櫓(やぐら)
(3)井戸櫓(やぐら)
二俣城に備えられていたとされる櫓を復元したもの。武田軍は、天竜川に突き出たこの櫓を筏を使って破壊し、徳川軍の水の手を切って降伏させたといわれています。

写真:清瀧寺
(4)清瀧寺(せいりゅうじ)
天正7(1579)年、徳川家康公の長男・信康は、織田信長に謀反の疑いをかけられ二俣城内で自刃しました。家康公は信康供養のため、二俣城の北東の地に清瀧寺を建てさせました。

写真:信康廟
(5)信康廟(びょう)
清瀧寺の境内にある信康をまつった廟。赤い門は徳川家の三つ葉葵の御紋が刻まれています。

二俣のまちで地域の魅力を再発見

interview

天竜区で散策会や講座を開催する「天竜ふるさとガイドの会」のお二人に話をうかがいました。

写真:今村春幸さん(左)、滝謙乙さん(右)
今村春幸(はるゆき)さん(左)、瀧謙乙(けんいち)さん(右)

二俣城・鳥羽山城は、400年前の遺構がそのままの状態で残っていて、まるでタイムスリップしたような感覚を味わうことができるのが魅力です。また、鳥羽山城からの眺めは格別で、遠州平野が一望でき、冬は遠州灘を望むこともできます。
二俣地域には両城のような歴史的価値のある遺跡がたくさんあります。ガイドをしていて、参加者に「こんなすごいものがあったなんて知らなかった」と言ってもらえるときが一番うれしいです。
この地区は、両城をメインに、数時間で散策できるのも魅力の一つです。ほっとするのどかな雰囲気のなかで、地域の魅力を再発見してみては
いかがでしょうか。

祝 国史跡指定!! 
二俣城跡・鳥羽山城跡国史跡指定記念シンポジウム 11月11日(日曜日)開催!

平成30年2月に「二俣城跡・鳥羽山城跡」が文部科学大臣から国史跡に指定されたことを記念してシンポジウムを開催します。国指定とはどういう意義があるのか、”別城一郭”といわれるゆえんとなった両城の特徴や歴史的な価値などを、楽しく学んでみませんか。

時間:午後1時~4時
会場:天竜壬生ホール(天竜区二俣町二俣20-2)
※事前申し込み制

プログラム

●オープニング(午後1時~)
遠州天竜太鼓龍勢組による太鼓演奏

●二俣城・鳥羽山城の紹介(午後1時15分~)
国指定の経緯や意義、両城の特徴に
ついて説明します。

●記念講演(午後1時30分~)
千田嘉博さんによる講演会
テーマ「二俣城・鳥羽山城の歴史的意義」

●トークショー(午後3時~)

山村 亜希(あき)さん 歴史地理学者

京都大学大学院准教授。中近世の都市の景観史や西欧との比較を研究。
NHK「ブラタモリ」に出演。『城下町-空間構造の変遷-』や『中世都市の空間構造』などの著書を多数執筆。
写真:山村 亜希さん

千田 嘉博さん(せんだよしひろ) 城郭考古学者

奈良大学教授。中世・近世城郭の考古学的研究を行う。2016年NHK大河ドラマ「真田丸」の城郭考証を務める。著書に『信長の城』や『真田丸の謎』など。NHK「歴史秘話ヒストリア」などテレビ出演も多数。
写真:千田 嘉博さん

申し込み方法

  • 定員500人(応募多数は抽選)
  • 往復はがきに必要事項を記入し、文化財課へ。【10月5日(金曜日)必着】
  • 往復はがき1枚につき、3人まで応募可。
  • 抽選結果は返信はがきでお知らせします。(10月中旬予定)

お申し込み方法

同日開催

●現地見学会(午前10時~正午)
〈集合〉鳥羽山公園駐車場(午前10時)
※事前申し込み不要、荒天中止

●冊子「二俣城・鳥羽山城の調査」の販売(200円)

冊子「二俣城・鳥羽山城の調査」
文化財課でも販売中!!

関連イベント 内山真龍資料館特別展 「北遠の山城」

9月30日(日曜日)~12月9日(日曜日)まで開催

●写真・パネル展
北遠の城郭をめぐる歴史年表をはじめ、二俣城・鳥羽山城・笹岡城・犬居城・高根城・大洞若子城(奥山城)などの現状を紹介。

●ジオラマ
天正3(1575)年の徳川軍による二俣城奪回作戦における徳川・武田の布陣を再現。

時間:午前9時~午後5時
※月・火曜日、祝日は休館
会場:内山真龍資料館(天竜区大谷568)
観覧料:200円
※高校生以下無料

○この特集に関するお問い合わせは、文化財課(TEL 457-2466)へお寄せください。

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お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

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