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更新日:2019年9月18日

平成30年度 浜松市公営企業会計決算審査意見書2

病院事業会計

医療センターは、昭和48年4月に開設され、地域の第2次救急病院、第3次救命救急センター、周産期母子医療センター及びがん診療連携拠点病院としての役割を果たし、感染症指定医療機関としての活動も担う等、地域医療へ貢献をしている他、医師及び看護師への教育研修を受け入れ、当地域の医療水準の向上に寄与している。
リハビリ病院は、平成11年12月に開設され、近隣の急性期病院や回復期・維持期の病院、診療所、訪問看護ステーション、介護保険サービス施設、地域包括支援センター等と連携し、当地域におけるリハビリテーション医療の中核を担う病院として、地域医療に貢献している。
佐久間病院は、昭和28年11月、旧佐久間村により佐久間診療所として開設され、昭和37年7月に国民健康保険佐久間病院に改称された後、平成17年7月の市町村合併を経て現在に至っている。県西部保健医療圏域の北遠地域唯一の公立病院で、地域完結型の医療を目指して第2次救急医療、へき地医療の充実等に取り組んでいる。

1 概要

区分 医療センター リハビリ病院 佐久間病院
所在地 浜松市中区富塚町 浜松市中区和合北一丁目 浜松市天竜区佐久間町
開設年月日 昭和48年4月 平成11年12月 昭和28年11月
病床数 一般 570床 180床 36床
療養 - 45床 20床
感染症 6床 - 4床
救命救急 30床 - -
606床 225床 60床
延床面積 43,580.11平方メートル 12,305.07平方メートル 6,516.91平方メートル
職員の状況 医師 163人 医師 17人 医師 4人
看護師 553人 看護師 117人 看護師 44人
医療技術員 138人 医療技術員 174人 医療技術員 11人
事務員 60人 事務員 50人 事務員 7人
その他 28人 その他 34人 その他 8人
計 942人 計 392人 計 74人
運営形態 指定管理者制度(利用料金制) 指定管理者制度(代行制) 直営
指定管理者 公益財団法人浜松市医療公社 社会福祉法人聖隷福祉事業団 -

2 業務実績

(1) 入院患者数及び外来患者数

(単位 患者数:人、比率:%)

診療科\年度

30年度

29年度

対前年度増減

入院外来計
対前年度比 

入院

外来

入院

外来

入院

外来

医療センター 189,303 246,500 435,803 189,013 235,099 424,112 290 11,401 11,691 102.8

一般

189,303 246,500 435,803 189,013 235,099 424,112 290 11,401 11,691 102.8

感染症

0 - 0 0 - 0 0 - 0 -

救命救急(再掲)

8,139 - 8,139 7,995 - 7,995 144 - 144 101.8
リハビリ病院 77,953 46,173 124,126 77,862 46,137 123,999 91 36 127 100.1
佐久間病院 14,994 24,374 39,368 15,886 25,250 41,136 △ 892 △ 876 △ 1,768 95.7

一般

9,936 20,649 30,585 11,079 21,508 32,587 △ 1,143 △ 859 △ 2,002 93.9

療養

5,058 - 5,058 3,444 - 3,444 1,614 - 1,614 146.9

介護

- - - 1,363 - 1,363 △ 1,363 - △ 1,363 -

浦川診療所

- 2,915 2,915 - 2,961 2,961 - △ 46 △ 46 98.4

山香診療所

- 810 810 - 781 781 - 29 29 103.7

感染症

0 - 0 0 - 0 0 - 0 -
合計 282,250 317,047 599,297 282,761 306,486 589,247 △ 511 10,561 10,050 101.7

(注) 30年度は介護療養病床の廃止に伴い皆減となった。

30年度の延患者数は59万9,297人で、29年度に比べて、入院患者数が511人減少したものの、
外来患者数が10,561人増加し、10,050人(1.7%)増加している。
病院別に延患者数を29年度と比べると、佐久間病院が1,768人(4.3%)減少したものの、医療センターが11,691人(2.8%)、リハビリ病院が127人(0.1%)増加している。

(2) 入院患者数の推移

入院患者数の推移

医療センターは18万9,303人で、29年度に比べて290人増加している。主として消化器外科及び整形外科の患者数が減少したものの、形成外科及び血液内科の患者数の増加によるものである。
リハビリ病院は7万7,953人で、29年度に比べて91人増加している。主として内科の患者数が減少したものの、リハビリテーション科の患者数の増加によるものである。
佐久間病院は1万4,994人で、29年度に比べて892人減少している。主として介護療養病床の廃止に伴い転換された医療療養病床の内科の患者数が増加したものの、一般病床における内科の患者数の減少によるものである。

(3) 外来患者数の推移

外来患者数の推移

医療センターは24万6,500人で、29年度に比べて11,401人増加している。主として眼科、歯科口腔外科及び小児科の患者数の増加によるものである。
リハビリ病院は4万6,173人で、29年度に比べて36人増加している。主として整形外科の患者数の増加によるものである。
佐久間病院は2万4,374人で、29年度に比べて876人減少している。主として一般病床における内科及び整形外科の患者数の減少によるものである。

(4) 病床利用率の推移

病床利用率の推移

医療センターは86.4%で、29年度に比べて、0.1ポイント上昇している。
リハビリ病院は94.9%で、29年度に比べて、0.1ポイント上昇している。
佐久間病院は68.5%で、29年度に比べて、4.0ポイント低下している。主として介護療養病床の廃止に伴い転換された医療療養病床の患者数が増加したものの、一般病床における内科の患者数の減少及び介護療養病床の廃止によるものである。

3 予算執行状況

(1) 収益的収入及び支出

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\区分

予算額

決算額

予算額に比べ
決算額の増減
又は不用額

決算額の
予算額に
対する
比率

金額

構成比率

金額

構成比率

収益的収入 8,091,072 100.0 8,030,457 100.0 △ 60,614 99.3

医療センター事業収益

3,093,294 38.2 3,084,090 38.4 △ 9,203 99.7

医業収益

266,340 3.3 266,340 3.3 0 100.0

医業外収益

2,825,954 34.9 2,817,738 35.1 △ 8,215 99.7

特別利益

1,000 0.0 12 0.0 △ 987 1.2

リハビリ病院事業収益

3,766,393 46.5 3,711,816 46.2 △ 54,576 98.6

医業収益

3,346,423 41.4 3,295,529 41.0 △ 50,893 98.5

医業外収益

419,969 5.2 416,256 5.2 △ 3,712 99.1

特別利益

1 0.0 30 0.0 29 3,000.0

佐久間病院事業収益

1,231,385 15.2 1,234,550 15.4 3,165 100.3

医業収益

642,527 7.9 646,010 8.0 3,483 100.5

医業外収益

581,095 7.2 580,227 7.2 △ 867 99.9

特別利益

7,763 0.1 8,312 0.1 549 107.1
収益的支出 7,516,292 100.0 7,280,869 100.0 235,422 96.9

医療センター事業費用

2,413,864 32.1 2,305,633 31.7 108,230 95.5

医業費用

2,017,948 26.8 1,975,192 27.1 42,755 97.9

医業外費用

394,916 5.3 330,441 4.5 64,474 83.7

特別損失

1,000 0.0 0 0.0 1,000 0.0

リハビリ病院事業費用

3,818,272 50.8 3,748,985 51.5 69,286 98.2

医業費用

3,693,969 49.1 3,638,491 50.0 55,477 98.5

医業外費用

105,694 1.4 92,020 1.3 13,673 87.1

特別損失

18,609 0.2 18,473 0.3 135 99.3

佐久間病院事業費用

1,284,156 17.1 1,226,249 16.8 57,906 95.5

医業費用

1,237,024 16.5 1,181,575 16.2 55,448 95.5

医業外費用

28,666 0.4 26,368 0.4 2,297 92.0

特別損失

18,466 0.2 18,306 0.3 159 99.1

(注) 表中に記載した金額は、消費税及び地方消費税相当額を含む。

(2) 資本的収入及び支出

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\区分

予算額

決算額

予算額に比べ
決算額の増減
又は不用額
決算額の
予算額に
対する
比率

金額

構成比率

金額

構成比率

資本的収入(A) 628,736 100.0 561,794 100.0 △ 66,942 89.4

医療センター資本的収入

522,280 83.1 454,299 80.9 △ 67,981 87.0

企業債

508,500 80.9 440,600 78.4 △ 67,900 86.6

国庫支出金

13,780 2.2 13,699 2.4 △ 81 99.4

リハビリ病院資本的収入

79,336 12.6 79,336 14.1 0 100.0

負担金

79,336 12.6 79,336 14.1 0 100.0

佐久間病院資本的収入

27,120 4.3 28,159 5.0 1,039 103.8

負担金

27,119 4.3 27,119 4.8 0 100.0

固定資産売却代金

1 0.0 0 - △ 1 0.0

県支出金

0 0.0 1,040 0.2 1,040 -
資本的支出(B) 2,485,306 100.0 2,368,470 100.0 116,835 95.3

医療センター資本的支出

2,172,884 87.4 2,074,661 87.6 98,222 95.5

建設改良費

1,008,516 40.6 910,294 38.4 98,221 90.3

企業債償還金

1,164,368 46.9 1,164,367 49.2 0 99.9

リハビリ病院資本的支出

227,847 9.2 212,415 9.0 15,431 93.2

建設改良費

50,583 2.0 35,151 1.5 15,431 69.5

企業債償還金

177,264 7.1 177,263 7.5 0 99.9

佐久間病院資本的支出

84,575 3.4 81,393 3.4 3,181 96.2

建設改良費

47,579 1.9 45,837 1.9 1,741 96.3

企業債償還金

32,196 1.3 32,195 1.4 0 99.9

投資

4,800 0.2 3,360 0.1 1,440 70.0
差引(A)-(B) △ 1,856,570 - △ 1,806,676 - - -

(注) 表中に記載した金額は、消費税及び地方消費税相当額を含む。

資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額18億667万円は、当年度分損益勘定留保資金9億1,789万円、建設改良積立金4億7,630万円、過年度分損益勘定留保資金3億2,157万円、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額6,590万円及び減債積立金2,500万円で補填されている。

4 経営成績

(1) 損益比較(病院全体)

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

医業・介護事業収益

4,197,489 4,167,716 29,772 100.7

医業・介護事業費用

6,766,938 6,885,520 △ 118,582 98.3

医業・介護事業損益

△ 2,569,448 △ 2,717,803 148,354 94.5

医業外収益

3,720,643 3,615,938 104,704 102.9

医業外費用

439,052 469,535 △ 30,482 93.5
経常損益 712,142 428,599 283,542 166.2

特別利益

8,308 154 8,153 5,394.8

特別損失

36,768 30,589 6,179 120.2
当年度純損益 683,682 398,165 285,516 171.7
前年度繰越利益剰余金(△欠損金) 1,770,656 1,357,881 412,774 130.4
その他未処分利益剰余金変動額 501,302 439,609 61,693 114.0
当年度未処分利益剰余金
(△未処理欠損金)
2,955,641 2,195,656 759,985 134.6

(注) 30年度は、佐久間病院における介護療養病床の廃止に伴い医業事業のみ。

30年度の経営成績は、医業事業損益において、収益が41億9,748万円、費用は67億6,693万円となり、25億6,944万円の損失が生じている。
これに医業外収益37億2,064万円及び医業外費用4億3,905万円を加えた経常損益において、7億1,214万円の経常利益が生じている。
臨時的な損益を示す特別損益における特別利益830万円及び特別損失3,676万円を加え、損益全体では6億8,368万円の純利益を生じており、前年度繰越利益剰余金17億7,065万円及びその他未処分利益剰余金変動額5億130万円と合わせ、当年度未処分利益剰余金は29億5,564万円となっている。

(2) 損益比較(病院別)

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

医療センター

医業収益

266,340 252,789 13,551 105.4

医業費用

1,965,031 2,085,490 △ 120,458 94.2

医業損益

△ 1,698,691 △ 1,832,701 134,009 92.7

医業外収益

2,724,368 2,600,522 123,846 104.8

医業外費用

313,137 351,000 △ 37,862 89.2
経常損益 712,538 416,820 295,718 170.9

特別利益

12 0 12 -

特別損失

0 18,935 △ 18,935 0.0
当年度純損益 712,551 397,884 314,666 179.1
リハビリ病院

医業収益

3,287,700 3,224,276 63,424 102.0

医業費用

3,638,205 3,599,224 38,980 101.1

医業損益

△ 350,504 △ 374,948 24,443 93.5

医業外収益

416,223 394,010 22,213 105.6

医業外費用

84,443 81,652 2,791 103.4
経常損益 △ 18,724 △ 62,590 43,865 29.9

特別利益

28 0 28 -

特別損失

18,473 8,284 10,188 223.0
当年度純損益 △ 37,169 △ 70,875 33,705 52.4
佐久間病院

医業収益

643,448 669,514 △ 26,065 96.1

医業費用

1,163,701 1,176,851 △ 13,149 98.9

医業損益

△ 520,252 △ 507,336 △ 12,915 102.5

介護事業収益

- 21,137 △ 21,137 -

介護事業費用

- 23,953 △ 23,953 -

介護事業損益

- △ 2,816 2,816 -

医療・介護事業損益

△ 520,252 △ 510,153 △ 10,098 102.0

医業外収益

580,051 621,406 △ 41,354 93.3

医業外費用

41,470 36,883 4,587 112.4
経常損益 18,328 74,369 △ 56,041 24.6

特別利益

8,267 154 8,112 5,368.2

特別損失

18,295 3,368 14,927 543.2
当年度純損益 8,300 71,156 △ 62,855 11.7
合計 前年度繰越利益剰余金(△欠損金) 1,770,656 1,357,881 412,774 130.4
その他未処分利益剰余金変動額 501,302 439,609 61,693 114.0
当年度未処分利益剰余金(△未処理欠損金) 2,955,641 2,195,656 759,985 134.6

ア 医療センター

30年度の経営成績は、医業損益において、収益が2億6,634万円、費用は19億6,503万円となり、16億9,869万円の医業損失が生じている。
これに医業外収益27億2,436万円及び医業外費用3億1,313万円を加えた経常損益において、7億1,253万円の経常利益が生じている。
臨時的な損益を示す特別損益における特別利益1万円を加えて、損益全体では7億1,255万円の純利益を計上している。
なお、医業外収益は、主として公立病院運営経費に係る一般会計負担金及び指定管理者負担金によるものである。

イ リハビリ病院

30年度の経営成績は、医業損益において、収益が32億8,770万円、費用は36億3,820万円となり、3億5,050万円の医業損失が生じている。
これに医業外収益4億1,622万円及び医業外費用8,444万円を加えた経常損益において、1,872万円の経常損失が生じている。
臨時的な損益を示す特別損益における特別利益2万円及び特別損失1,847万円を加えて、損益全体では3,716万円の純損失を計上している。
なお、特別損失は、前年度分の診療報酬更正減及び診療費返還金によるものである。

ウ 佐久間病院

30年度の経営成績は、医業損益において、収益が6億4,344万円、費用は11億6,370万円となり、5億2,025万円の医業損失が生じている。
また、介護事業損益において、介護療養病床の廃止に伴い、収益及び費用は皆減となった。
これらに医業外収益5億8,005万円及び医業外費用4,147万円を加えた経常損益において、1,832万円の経常利益が生じている。
臨時的な損益を示す特別損益における特別利益826万円及び特別損失1,829万円を加えて、損益全体では830万円の純利益を計上している。
なお、特別利益は、主として過年度分長期前受金戻入及び前年度分診療報酬の調定誤謬によるもので、特別損失は、主として過年度分減価償却費及び前年度分の診療報酬更正減及び診療費返還金によるものである。

(3) 損益に関する比率

経常収支比率の推移

経常収支比率の推移

(注) 経常収支比率は、経常収益(医業・介護事業収益+医業外収益)と経常費用(医業・介護事業費用+医業外費用)を対比したものであり、経常的な収益と費用の関連を示す。なお、30年度の佐久間病院において、介護療養病床が廃止され医療療養病床に転換されたため、介護事業収益及び介護事業費用は含まない。

経常収支比率は、100%を超えて比率が高いほど経営成績が良好であるとされている。医療センター及び佐久間病院は100%を超えているが、リハビリ病院は100%を下回っている。

ア 医療センター

30年度は131.3%で、29年度に比べて、14.2ポイント上昇している。主として資産減耗費が減少したものの、医業外収益における医療公社からの指定管理者負担金(変動分)、県支出金による地域周産期母子医療センター運営費補助金及び国庫支出金による臨床研修費等補助金の増加によるものである。

イ リハビリ病院

30年度は99.5%で、29年度に比べて、1.2ポイント上昇している。主として入院収益の増加によるものである。

ウ 佐久間病院

30年度は101.5%で、29年度に比べて、4.5ポイント低下している。主として医業外収益における一般会計負担金、医業収益及び介護事業収益の皆減によるものである。

(4) 診療単価の推移

入院患者1人当たりの診療単価の推移

入院患者1人当たりの診療単価の推移

医療センターは63,311円で、29年度に比べて、2,571円増加している。
リハビリ病院は36,655円で、29年度に比べて、662円増加している。
佐久間病院は21,608円で、29年度に比べて、680円減少している。

外来患者1人当たりの診療単価の推移

外来患者1人当たりの診療単価の推移

医療センターは15,996円で、29年度に比べて、477円増加している。
リハビリ病院は7,102円で、29年度に比べて、91円増加している。
佐久間病院は10,071円で、29年度に比べて、221円減少している。

(5) 収益及び費用

ア 医療センター

(ア) 収益

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
医療センター事業収益 2,990,721 100.0 2,853,311 100.0 137,409 104.8

他会計負担金

1,711,393 57.2 1,701,862 59.6 9,531 100.6

指定管理者負担金

1,167,121 39.0 1,063,166 37.3 103,955 109.8

長期前受金戻入

29,340 1.0 27,848 1.0 1,492 105.4

その他収益

82,866 2.8 60,434 2.1 22,431 137.1

医療センター事業収益は29年度に比べて、1億3,740万円(4.8%)増加して、29億9,072万円となっている。

  • あ 他会計負担金は、953万円(0.6%)増加している。主として公共病院運営経費に対する一般会計負担金の増加によるものである。
  • い 指定管理者負担金は、1億395万円(9.8%)増加している。主として医療公社からの指定管理者負担金(変動分)の増加によるものである。
  • う 長期前受金戻入は、149万円(5.4%)増加している。
  • え その他収益は、国庫支出金、県支出金、受取利息及び配当金及びその他医業外収益等で構成されており、2,243万円(37.1%)増加している。主として国庫支出金による臨床研修費等補助金及び県支出金による地域周産期母子医療センター運営費補助金の増加によるものである。

収益の推移

収益の推移

(イ) 費用

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
医療センター事業費用 2,278,169 100.0 2,455,426 100.0 △ 177,256 92.8

経費

125,355 5.5 125,020 5.1 335 100.3

交付金

780,019 34.2 757,261 30.8 22,758 103.0

減価償却費

989,752 43.4 1,008,031 41.1 △ 18,278 98.2

支払利息

313,108 13.7 344,894 14.0 △ 31,786 90.8

その他費用

69,933 3.1 220,218 9.0 △ 150,285 31.8

医療センター事業費用は29年度に比べて、1億7,725万円(7.2%)減少して、22億7,816万円となっている。

  • あ 経費は、委託料、保険料等であり、33万円(0.3%)増加している。
  • い 交付金は、2,275万円(3.0%)増加している。これは、政策的医療交付金の増加によるものである。
  • う 減価償却費は、1,827万円(1.8%)減少している。主として器械備品に係る減価償却費の減少によるものである。
  • え 支払利息は、3,178万円(9.2%)減少している。主として企業債残高の減少によるものである。
  • お その他費用は、長期前払消費税償却、人件費、資産減耗費、雑損失等で構成されており、1億5,028万円(68.2%)減少している。主として資産減耗費の減少によるものである。

費用の推移

費用の推移

イ リハビリ病院

(ア) 収益

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
リハビリ病院事業収益 3,703,952 100.0 3,618,286 100.0 85,665 102.4

入院収益

2,857,355 77.1 2,802,450 77.5 54,904 102.0

外来収益

327,930 8.9 323,485 8.9 4,445 101.4

他会計負担金

339,765 9.2 325,174 9.0 14,590 104.5

長期前受金戻入

75,934 2.1 68,126 1.9 7,807 111.5

その他収益

102,966 2.8 99,048 2.7 3,918 104.0

リハビリ病院事業収益は29年度に比べて、8,566万円(2.4%)増加して、37億395万円となっている。

  • あ 入院収益は、5,490万円(2.0%)増加している。主として入院患者数の増加及び入院診療単価の上昇によるものである。
  • い 外来収益は、444万円(1.4%)増加している。主として歯科の患者数が減少したものの、整形外科の患者数の増加によるものである。
  • う 他会計負担金は、1,459万円(4.5%)増加している。
  • え 長期前受金戻入は、780万円(11.5%)増加している。
  • お その他収益は、その他医業収益等で構成されており、391万円(4.0%)増加している。主として訪問リハビリ料の増に伴うその他医業収益504万円の増加によるものである。

収益の推移

収益の推移

(イ) 費用

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
リハビリ病院事業費用 3,741,121 100.0 3,689,161 100.0 51,960 101.4

交付金

3,321,641 88.8 3,254,149 88.2 67,491 102.1

減価償却費

282,487 7.6 294,939 8.0 △ 12,451 95.8

支払利息

78,540 2.1 79,921 2.2 △ 1,380 98.3

その他費用

58,451 1.6 60,151 1.6 △ 1,699 97.2

リハビリ病院事業費用は29年度に比べて、5,196万円(1.4%)増加して、37億4,112万円となっている。

  • あ 交付金は、指定管理者である社会福祉法人聖隷福祉事業団が行った入院・外来患者への医療行為等に対する診療報酬交付金であり、6,749万円(2.1%)増加している。主として入院収益及び外来収益の増加に伴う業務量の増加によるものである。
  • い 減価償却費は、1,245万円(4.2%)減少している。主として器械備品に係る減価償却費の減少によるものである。
  • う 支払利息は、138万円(1.7%)減少している。主として企業債残高の減少によるものである。
  • え その他費用は、過年度損益修正損、長期前払消費税償却、人件費、経費、雑損失及び資産減耗費で構成されており、169万円(2.8%)減少している。

費用の推移

費用の推移

ウ 佐久間病院

(ア) 収益

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
佐久間病院事業収益 1,231,767 100.0 1,312,212 100.0 △ 80,444 93.9

入院収益

323,985 26.3 335,486 25.6 △ 11,500 96.6

外来収益

245,478 19.9 259,882 19.8 △ 14,404 94.5

介護保険施設収益

- - 18,576 1.4 △ 18,576 -

他会計負担金

593,452 48.2 639,231 48.7 △ 45,779 92.8

長期前受金戻入

23,806 1.9 19,484 1.5 4,321 122.2

その他収益

45,045 3.7 39,551 3.0 5,493 113.9

佐久間病院事業収益は29年度に比べて、8,044万円(6.1%)減少して、12億3,176万円となっている。

  • あ 入院収益は、1,150万円(3.4%)減少している。主として介護療養病床の廃止に伴う介護入院患者数の皆減、一般病床の入院患者数の減少及び入院患者1人当たりの診療単価の減少によるものである。
  • い 外来収益は、1,440万円(5.5%)減少している。主として外来患者数及び外来診療単価の減少によるものである。
  • う 介護保険施設収益は、介護療養病床の廃止に伴い、皆減となった。
  • え 他会計負担金は、4,577万円(7.2%)減少している。主として医師確保対策に要する経費及び退職給付金不足分に要する経費に対する一般会計負担金の減少によるものである。
  • お 長期前受金戻入は、432万円(22.2%)増加している。
  • か その他収益は、その他医業収益、その他特別利益等で構成されており、549万円(13.9%)増加している。

収益の推移

収益の推移

(イ) 費用

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 構成比 金額 構成比 金額 比率
佐久間病院事業費用 1,223,467 100.0 1,241,056 100.0 △ 17,588 98.6

人件費

727,114 59.4 756,862 61.0 △ 29,747 96.1

経費

369,082 30.2 379,564 30.6 △ 10,482 97.2

減価償却費

58,353 4.8 52,250 4.2 6,102 111.7

その他費用

68,916 5.6 52,378 4.2 16,538 131.6

佐久間病院事業費用は29年度に比べて、1,758万円(1.4%)減少して、12億2,346万円となっている。

  • あ 人件費は、給料、退職給付費等で構成されており、2,974万円(3.9%)減少している。主として退職給付費の減少によるものである。
  • い 経費は、委託料、薬品費、光熱水費、賃借料、諸会費等で構成されており、1,048万円(2.8%)減少している。主として薬品費の減少によるものである。
  • う 減価償却費は、610万円(11.7%)増加している。主として器械備品に係る減価償却費の増加によるものである。
  • え その他費用は、雑損失、その他特別損失、支払利息等で構成されており、1,653万円(31.6%)増加している。主として過年度減価償却費の計上等のその他特別損失の増加によるものである。

費用の推移

費用の推移

(ウ) 人件費比率の推移

人件費の医業、介護事業収支に対する比率の推移

人件費の医業、介護事業収支に対する比率の推移

(注) 30年度は介護事業収益を含まない。

人件費の医業、介護事業収支に対する比率は、対医業、介護事業収益比率が29年度に比べて、3.4ポイント上昇して113.0%、対医業、介護事業費用比率が29年度に比べて、0.5ポイント低下して62.5%となっている。主として患者数の減に伴う入院収益及び外来収益の減少によるものである。

職員1人当たりの患者数及び医業、介護事業収益の推移

職員1人当たりの患者数及び医業、介護事業収益の推移

(注) 30年度は介護事業収益を含まない。

職員1人当たりの患者数は、29年度に比べて、17人減少して546人、職員1人当たりの医業、介護事業収益は29年度に比べて、52万円減少して893万円となっている。

(参考) 病院事業会計(医療センター)と医療公社との連結損益計算書

(単位:千円)

区分 病院事業会計
(医療センター)
医療公社会計 取引の相殺 合計
収益 医業収益 266,340 16,936,569 △ 266,340 16,936,569

入院収益

  11,931,125   11,931,125

外来収益

  3,923,951   3,923,951

その他医業収益

  815,153   815,153

一般会計負担金

266,340     266,340

政策的医療交付金

  266,340 △ 266,340 0
医業外収益 2,817,738 427,474 △ 1,374,171 1,871,041

受取利息

1,506 8,494   10,000

一般会計負担金

1,445,053     1,445,053

指定管理者負担金

1,260,492   △ 1,260,492 0

国・県補助金

80,019 6,064 △ 12,974 73,109

長期前受金戻入

29,340     29,340

その他医業外収益

1,328 312,211   313,539

政策的医療交付金

  100,705 △ 100,705 0
特別利益 13 0 0 13

その他特別利益

13     13
収益合計 3,084,091 17,364,043 △ 1,640,511 18,807,623
費用 医業費用 1,975,192 17,364,043 △ 1,640,511 17,698,724

給与費

8,558 8,736,259   8,744,817

材料費

  4,478,751   4,478,751

減価償却費

989,753 291,590   1,281,343

資産減耗費

19,791     19,791

長期前払消費税償却

41,818     41,818

その他の経費

135,253 2,596,951   2,732,204

指定管理者負担金

  1,260,492 △ 1,260,492 0

政策的医療交付金

780,019   △ 380,019 400,000
医業外費用 396,348 0 0 396,348

支払利息

313,109     313,109

その他(消費税等)

83,239     83,239
費用合計 2,371,540 17,364,043 △ 1,640,511 18,095,072
当年度純利益 712,551 0 0 712,551
(注)
  1. 連結損益計算書は、病院事業会計(医療センター)と医療公社を単一の組織体とみなして経営成績を総合的に報告するための資料である。この場合、相互間の取引は単なる内部取引となるため、連結決算書作成上は相殺消去している。
  2. 表中に記載した金額は、消費税及び地方消費税相当額を含む。
  3. 千円未満の端数については、四捨五入後、合計数値又は関連数値と突合するよう適宜調整している。

5 財政状態

(1) 比較貸借対照表(病院全体)

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

資産 30,637,971 30,406,459 231,512 100.8

固定資産

26,480,635 26,921,374 △ 440,738 98.4

流動資産

4,157,335 3,485,085 672,250 119.3
資産合計 30,637,971 30,406,459 231,512 100.8
負債 19,000,664 19,455,463 △ 454,798 97.7

固定負債

15,338,858 16,190,049 △ 851,190 94.7

流動負債

2,445,131 2,032,931 412,199 120.3

繰延収益

1,216,673 1,232,482 △ 15,808 98.7
資本 11,637,307 10,950,996 686,311 106.3

資本金

3,639,993 3,639,993 0 100.0

資本剰余金

3,747,499 3,744,870 2,628 100.1

利益剰余金(△欠損金)

4,249,815 3,566,132 683,682 119.2
負債資本合計 30,637,971 30,406,459 231,512 100.8

ア 資産

資産の総額は306億3,797万円で、29年度に比べて、2億3,151万円(0.8%)増加している。
これは、固定資産4億4,073万円が減少したものの、流動資産6億7,225万円の増加によるものである。

イ 負債

負債の総額は190億66万円で、29年度に比べて、4億5,479万円(2.3%)減少している。
これは、主として流動負債4億1,219万円が増加したものの、固定負債8億5,119万円の減少によるものである。

ウ 資本

資本の総額は116億3,730万円で、29年度に比べて、6億8,631万円(6.3%)増加している。
これは、主として利益剰余金6億8,368万円の増加によるものである。

(2) 比較貸借対照表(病院別)

ア 医療センター

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

資産 20,278,473 19,910,234 368,238 101.8

固定資産

17,516,155 17,719,269 △ 203,113 98.9

有形固定資産

17,094,384 17,257,066 △ 162,681 99.1

無形固定資産

4,065 4,152 △ 86 97.9

投資その他の資産

417,705 458,050 △ 40,345 91.2

流動資産

2,762,317 2,190,965 571,352 126.1

現金預金

2,269,097 1,857,968 411,129 122.1

未収金

493,219 332,997 160,222 148.1
資産合計 20,278,473 19,910,234 368,238 101.8
負債 11,829,127 12,173,439 △ 344,312 97.2

固定負債

9,512,920 10,216,819 △ 703,898 93.1

企業債

9,512,318 10,216,378 △ 704,060 93.1

引当金

601 440 161 136.6

流動負債

1,804,606 1,429,756 374,850 126.2

企業債

1,144,660 1,164,367 △ 19,707 98.3

未払金

659,237 264,637 394,599 249.1

その他

709 751 △ 41 94.4

繰延収益

511,600 526,864 △ 15,264 97.1
資本 8,449,346 7,736,795 712,551 109.2

資本金

2,966,080 2,966,080 0 100.0

剰余金

5,483,266 4,770,714 712,551 114.9

資本剰余金

1,098,229 1,098,229 0 100.0

利益剰余金(△欠損金)

4,385,036 3,672,485 712,551 119.4
負債資本合計 20,278,473 19,910,234 368,238 101.8

資産の総額は202億7,847万円で、29年度に比べて、3億6,823万円(1.8%)増加している。主として建物等の減価償却に伴う有形固定資産1億6,268万円が減少したものの、現金預金4億1,112万円及び未収金1億6,022万円の増加によるものである。
負債の総額は118億2,912万円で、29年度に比べて、3億4,431万円(2.8%)減少している。主として未払金3億9,459万円が増加したものの、企業債7億2,376万円の減少によるものである。
資本の総額は84億4,934万円で、29年度に比べて、7億1,255万円(9.2%)増加している。これは、当年度純利益の計上により利益剰余金が増加したものである。なお、未処分利益剰余金のうち4億円を建設改良積立金に積み立て、当年度中に4億5,599万円を取り崩している。

イ リハビリ病院

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

資産 8,022,574 8,180,775 △ 158,201 98.1

固定資産

7,214,463 7,481,172 △ 266,709 96.4

有形固定資産

6,988,239 7,238,603 △ 250,364 96.5

無形固定資産

648 1,729 △ 1,081 37.5

投資その他の資産

225,575 240,839 △ 15,263 93.7

流動資産

808,110 699,602 108,507 115.5

現金預金

256,674 59,442 197,232 431.8

未収金

551,435 640,160 △ 88,724 86.1
資産合計 8,022,574 8,180,775 △ 158,201 98.1
負債 5,778,269 5,899,301 △ 121,032 97.9

固定負債

5,174,513 5,374,046 △ 199,533 96.3

企業債

5,166,688 5,366,712 △ 200,024 96.3

引当金

7,824 7,334 490 106.7

流動負債

469,663 394,975 74,687 118.9

企業債

200,024 177,263 22,760 112.8

未払金

268,062 216,206 51,855 124.0

その他

1,577 1,505 71 104.8

繰延収益

134,092 130,278 3,814 102.9
資本 2,244,304 2,281,474 △ 37,169 98.4

資本金

56,685 56,685 0 100.0

剰余金

2,187,619 2,224,789 △ 37,169 98.3

資本剰余金

2,480,631 2,480,631 0 100.0

利益剰余金(△欠損金)

△ 293,012 △ 255,842 △ 37,169 114.5
負債資本合計 8,022,574 8,180,775 △ 158,201 98.1

資産の総額は80億2,257万円で、29年度に比べて、1億5,820万円(1.9%)減少している。主として建物等の減価償却に伴う有形固定資産2億5,036万円の減少によるものである。
負債の総額は57億7,826万円で、29年度に比べて、1億2,103万円(2.1%)減少している。主として企業債1億7,726万円の減少によるものである。
資本の総額は22億4,430万円で、29年度に比べて、3,716万円(1.6%)減少している。これは当年度純損失の計上により欠損金が増加したものである。

ウ 佐久間病院

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度

30年度

29年度

対前年度比

金額

比率

資産 2,336,923 2,315,448 21,475 100.9

固定資産

1,750,016 1,720,931 29,084 101.7

有形固定資産

1,683,520 1,653,998 29,521 101.8

無形固定資産

214 214 0 100.0

投資その他の資産

66,280 66,717 △ 437 99.3

流動資産

586,907 594,516 △ 7,609 98.7

現金預金

490,467 493,146 △ 2,678 99.5

未収金

85,285 90,250 △ 4,964 94.5

その他

11,154 11,120 34 100.3
資産合計 2,336,923 2,315,448 21,475 100.9
負債 1,393,267 1,382,722 10,545 100.8

固定負債

651,425 599,183 52,242 108.7

企業債

371,593 402,083 △ 30,489 92.4

引当金

220,260 197,099 23,160 111.8

その他

59,571 - 59,571 -

流動負債

170,861 208,199 △ 37,338 82.1

企業債

30,489 32,195 △ 1,705 94.7

未払金

78,359 124,560 △ 46,201 62.9

その他

62,012 51,443 10,569 120.5

繰延収益

570,980 575,339 △ 4,358 99.2
資本 943,656 932,726 10,929 101.2

資本金

617,227 617,227 0 100.0

剰余金

326,428 315,498 10,929 103.5

資本剰余金

168,637 166,008 2,628 101.6

利益剰余金(△欠損金)

157,791 149,490 8,300 105.6
負債資本合計 2,336,923 2,315,448 21,475 100.9

(注) 未収金は、貸倒引当金を控除した額

資産の総額は23億3,692万円で、29年度に比べて、2,147万円(0.9%)増加している。主として未収金496万円が減少したものの、器械備品購入等に伴う有形固定資産2,952万円の増加によるものである。
負債の総額は13億9,326万円で、29年度に比べて、1,054万円(0.8%)増加している。主として企業債3,219万円及び未払金4,620万円が減少したものの、リース債務6,993万円の増加によるものである。
資本の総額は9億4,365万円で、29年度に比べて、1,092万円(1.2%)増加している。主として当年度純利益の計上により利益剰余金が増加したものである。なお、当年度中に建設改良積立金2,030万円を取り崩している。

(3) 財務等に関する比率

ア 自己資本構成比率 自己資本(資本金+剰余金+繰延収益)/総資本(資本+負債)×100

(単位:%)

分析項目\年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
医療センター 33.3 36.1 37.9 41.5 44.2
リハビリ病院 29.3 29.4 29.4 29.5 29.6
佐久間病院 63.0 65.7 64.8 65.1 64.8

自己資本構成比率は、総資本に占める自己資本の割合を示すものである。一般的に比率が100%に近いほど、安定度が高い。

イ 当座比率 (現金預金+未収金-貸倒引当金)/流動負債×100

(単位:%)

分析項目\年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
医療センター 195.4 206.7 145.0 153.2 153.1
リハビリ病院 119.7 152.9 166.5 177.1 172.1
佐久間病院 189.4 222.1 289.0 280.2 337.0

当座比率は、容易に現金化できる当座資金と流動負債との比較で、短期支払能力を示すものである。支払能力の基準値は100%以上である。

ウ 有形固定資産減価償却率 有形固定資産減価償却累計額/有形固定資産のうち償却対象資産の帳簿原価×100

(単位:%)

分析項目\年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
医療センター 50.4 52.4 53.9 55.6 56.7
リハビリ病院 13.9 18.5 23.5 28.2 32.4
佐久間病院 39.6 40.2 41.6 42.8 43.4

有形固定資産減価償却率は、有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で、一般的に、数値が100%に近いほど、保有資産が法定耐用年数に近づいていることを示している。

6 キャッシュ・フローの状況

(1) キャッシュ・フロー計算書(病院全体)

(単位:千円)

項目\年度 30年度 29年度 増減額
1 業務活動によるキャッシュ・フロー 1,994,562 1,737,318 257,243

当年度純利益(△純損失)

683,682 398,165 285,516

減価償却費

1,330,593 1,355,221 △ 24,627

長期前受金戻入額

△ 129,080 △ 115,459 △ 13,621

その他

109,367 99,392 9,975
2 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 453,930 △ 552,090 98,159

有形固定資産の取得による支出

△ 567,510 △ 608,310 40,799

貸付による支出

△ 3,360 △ 5,040 1,680

国庫補助金等による収入

13,699 23,630 △ 9,931

一般会計負担金による収入

106,455 85,910 20,545

その他

△ 3,214 △ 48,280 45,066
3 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 934,949 △ 1,233,688 298,739

建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入

440,600 89,300 351,300

建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出

△ 1,373,822 △ 1,322,988 △ 50,833

その他

△ 1,726 - △ 1,726
4 資金増減額(1+2+3) 605,683 △ 48,459 654,142
5 資金期首残高 2,410,557 2,459,017 △ 48,459
資金期末残高(4+5) 3,016,240 2,410,557 605,683

30年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりである。

  • ア 業務活動においては、19億9,456万円の資金を生み出している。
  • イ 投資活動においては、主として有形固定資産の取得により4億5,393万円の資金を費消している。
  • ウ 財務活動においては、主として建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還により9億3,494万円の資金を費消している。
  • エ この結果、30年度は6億568万円の資金が増加し、資金の期末残高は、30億1,624万円となっている。

(2) キャッシュ・フロー計算書(病院別)

(単位:千円)

区分 医療センター リハビリ病院 佐久間病院
1 業務活動によるキャッシュ・フロー 1,571,320 359,085 64,156

当年度純利益(△純損失)

712,551 △ 37,169 8,300

減価償却費

989,752 282,487 58,353

長期前受金戻入額

△ 29,340 △ 75,934 △ 23,806

その他

△ 101,643 189,701 21,308
2 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 436,423 15,410 △ 32,917

有形固定資産の取得による支出

△ 446,908 △ 63,925 △ 56,676

貸付による支出

0 0 △ 3,360

国庫補助金等による収入

13,699 0 0

一般会計負担金による収入

0 79,336 27,119

その他

△ 3,214 0 0
3 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 723,767 △ 177,263 △ 33,917

建設改良費等の財源に充てるための企業債による収入

440,600 0 0

建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還による支出

△ 1,164,367 △ 177,263 △ 32,191

その他

0 0 △ 1,726
4 資金増減額(1+2+3) 411,129 197,232 △ 2,678
5 資金期首残高 1,857,968 59,442 493,146
資金期末残高(4+5) 2,269,097 256,674 490,467

ア 医療センター

業務活動においては、15億7,132万円の資金を生み出している。
投資活動においては、主として空調設備更新等の施設改良費及び器械備品購入に伴う有形固定資産の取得により4億3,642万円の資金を費消している。
財務活動においては、建設改良費等の財源に充てるための企業債の収入があるものの、建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還により7億2,376万円の資金を費消している。
この結果、30年度は4億1,112万円の資金が増加し、資金の期末残高は、22億6,909万円となっている。

イ リハビリ病院

業務活動においては、3億5,908万円の資金を生み出している。
投資活動においては、器械備品購入等に伴う有形固定資産の取得による支出があるものの、一般会計負担金による収入により1,541万円の資金を生み出している。
財務活動においては、主として建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還により1億7,726万円の資金を費消している。
この結果、30年度は1億9,723万円の資金が増加し、資金の期末残高は、2億5,667万円となっている。

ウ 佐久間病院

業務活動においては、6,415万円の資金を生み出している。
投資活動においては、一般会計負担金による収入があるものの、器械備品購入に伴う有形固定資産の取得による支出及び看護師等修学資金貸付により3,291万円の資金を費消している。
財務活動においては、主として建設改良費等の財源に充てるための企業債の償還により3,391万円の資金を費消している。
この結果、30年度は267万円の資金が減少し、資金の期末残高は、4億9,046万円となっている。

7 企業債

(1) 全体

(単位:千円)

項目\年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
借入額 809,700 377,800 0 89,300 440,600
償還額 1,084,450 1,159,473 1,228,308 1,323,270 1,373,826
未償還残高 20,602,953 19,821,280 18,592,971 17,359,001 16,425,774

30年度の借入額は、4億4,060万円で、医療センターにおける非常用発電設備整備事業によるものである。
償還額は、13億7,382万円で、29年度に比べて、5,055万円(3.8%)増加している。
企業債残高は、164億2,577万円で、29年度に比べて、9億3,322万円(5.4%)減少している。

企業債の借入額、償還額及び未償還残高の推移

企業債の借入額、償還額及び未償還残高の推移

(2) 病院別

(単位 金額:千円、比率:%)

項目\年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度
医療センター 借入額 436,300 222,000 0 89,300 440,600
償還額 927,689 928,145 1,047,048 1,132,804 1,164,367
未償還残高 14,177,444 13,471,299 12,424,250 11,380,746 10,656,978
支払利息及び
企業債取扱諸費
432,671 404,674 375,466 344,894 313,108
利子負担率 3.00 2.93 2.90 2.90 2.84
リハビリ病院 借入額 373,400 135,100 0 0 0
償還額 54,372 150,112 151,347 158,764 177,263
未償還残高 5,869,101 5,854,088 5,702,741 5,543,976 5,366,712
支払利息及び
企業債取扱諸費
78,651 81,497 81,160 79,921 78,540
利子負担率 1.38 1.38 1.38 1.41 1.44
佐久間病院 借入額 0 20,700 0 0 0
償還額 102,388 81,215 29,912 31,700 32,195
未償還残高 556,407 495,892 465,979 434,278 402,083
支払利息及び
企業債取扱諸費
10,621 9,342 8,335 7,817 7,322
利子負担率 1.75 1.78 1.73 1.74 1.62

(注) 利子負担率=支払利息及び企業債取扱諸費/平均(企業債+借入金+リース債務)×100

ア 医療センター

償還額は、11億6,436万円で、29年度に比べて、3,156万円(2.8%)増加している。企業債残高は、7億2,376万円(6.4%)減少している。なお、26年度及び27年度の借入れは、医療機械器具購入によるもので、29年度及び30年度は新病院整備事業によるものである。

イ リハビリ病院

償還額は、1億7,726万円で、29年度に比べて、1,849万円(11.7%)増加している。企業債残高は、1億7,726万円(3.2%)減少している。

ウ 佐久間病院

償還額は、3,219万円で、29年度に比べて、49万円(1.6%)増加している。企業債残高は、3,219万円(7.4%)減少している。

8 一般会計繰入金

(単位 金額:千円、比率:%)

科目\年度 30年度 29年度 対前年度比
金額 比率
全体 一般会計繰入金 2,751,065 2,752,177 △ 1,112 99.9

収益的収入

2,644,610 2,666,267 △ 21,657 99.2

医業収益

307,725 294,174 13,551 104.6

医業外収益

2,336,885 2,372,093 △ 35,208 98.5

収益に対する繰入率

33.4 34.3 - -

資本的収入

106,455 85,910 20,545 123.9
医療センター 一般会計繰入金 1,711,393 1,701,862 9,531 100.6

収益的収入

1,711,393 1,701,862 9,531 100.6

医業収益

266,340 252,789 13,551 105.4

医業外収益

1,445,053 1,449,073 △ 4,020 99.7

収益に対する繰入率

57.2 59.6 - -
リハビリ病院 一般会計繰入金 419,101 395,804 23,296 105.9

収益的収入

339,765 325,174 14,590 104.5

医業外収益

339,765 325,174 14,590 104.5

収益に対する繰入率

9.2 9.0 - -

資本的収入

79,336 70,630 8,706 112.3
佐久間病院 一般会計繰入金 620,571 654,511 △ 33,940 94.8

収益的収入

593,452 639,231 △ 45,779 92.8

医業収益

41,385 41,385 0 100.0

医業外収益

552,067 597,846 △ 45,779 92.3

収益に対する繰入率

48.2 48.7 - -

資本的収入

27,119 15,280 11,839 177.5

30年度の一般会計繰入金は、27億5,106万円で、29年度に比べて、111万円(0.1%)減少している。このうち、収益的収入分は26億4,461万円で、29年度に比べて、2,165万円(0.8%)減少している。また、資本的収入分は1億645万円で、29年度に比べて、2,054万円(23.9%)増加している。

ア 医療センター

30年度の一般会計繰入金は、17億1,139万円で、全額が収益的収入分である。29年度に比べて、953万円(0.6%)増加している。主として救急医療の確保に要する経費に対する繰入金の増加によるものである。

イ リハビリ病院

30年度の一般会計繰入金は、4億1,910万円で、29年度に比べて、2,329万円(5.9%)増加している。
収益的収入分は3億3,976万円で、29年度に比べて、1,459万円(4.5%)増加している。これは、リハビリテーション医療に要する経費に対する繰入金の増加によるものである。
資本的収入分は7,933万円で、29年度に比べて、870万円(12.3%)増加している。これは、病院の建設改良に要する経費に対する繰入金の増加によるものである。

ウ 佐久間病院

30年度の一般会計繰入金は、6億2,057万円で、29年度に比べて、3,394万円(5.2%)減少している。
収益的収入分は5億9,345万円で、29年度に比べて、4,577万円(7.2%)減少している。主として医師確保対策に要する経費及び退職給与金不足に要する経費に対する繰入金の減少によるものである。
資本的収入分は2,711万円で、29年度に比べて、1,183万円(77.5%)増加している。これは、建設改良に要する経費に対する繰入金の増加によるものである。

一般会計繰入金の推移

一般会計繰入金の推移

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