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更新日:2024年1月1日

第2章 環境分析

1 社会経済環境の変化

(1)国際情勢

  1. グローバル化の進展
    グローバル化が進展するなかで、ひと、もの、情報などが国境を越えて活発に行き交い、ボーダレス化が進んでいます。特に近年は、世界的な航空規制緩和によるLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)の普及や観光需要の拡大、情報技術の発達等により国境を越えた人の移動が一層活発となっています。
  2. 成長を続ける国際観光旅行市場
    国連世界観光機関(UNWTO)によると、全世界の国際観光客数は、昭和25年(1950年)の2,500万人から大きく増加しており平成28年(2016年)には12.4億人を記録しています。さらにUNWTOは、平成42年(2030年)に約18億人になると予測しており、国際的な視点で見たときに観光旅行の市場は、成長を続ける市場であることが分かります。

(2)国内情勢

  1. 人口減少と内需縮小
    日本の総人口は平成20年(2008年)をピークに減少傾向に転じており、内需の縮小による経済の停滞が懸念されています。こうしたなか、国は、地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服するため、平成26年(2014年)に「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、国を挙げて地方創生に取り組んでいます。
  2. 期待が高まる観光関連産業とインバウンド*市場
    国内の需要縮小による経済の停滞が懸念される中で、国は、平成28年(2016年)3月に「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定し、観光産業を日本の基幹産業とすることや平成32年(2020年)の訪日外国人旅行者数の目標値を2,000万人から4,000万人に上方修正すること等が示されました。
  3. 産業構造の変化
    本市の基幹産業である自動車産業は、欧米や中国等を中心に電気自動車へのシフトが加速しており、自動車部品メーカー等への影響が懸念されています。
    また、国内製造業の海外移転に伴う産業の空洞化が懸念されており、地域の産業の総合力を高めていくことが求められています。

(3)共通した動向

  1. 旅行形態の変化や観光客のニーズの多様化
    旅行市場の成熟化に伴い、旅行形態が団体旅行から個人旅行へとシフトするとともに、観光客のニーズが、モノ消費からコト消費*へと変化しています。
    こうした変化に対応するため、目的地としての認知度向上や二次交通の充実、滞在型コンテンツの造成、受入態勢の整備などが求められています。
  2. 情報技術の発展と活用
    旅行形態の変化や観光客のニーズの多様化に対応するため自動翻訳や観光アプリ、決済システムの導入など様々な情報技術が活用されています。
    さらに、SNS*による効果的な情報発信やビッグデータ*を活用したマーケティングの実施など、いかに情報技術を使いこなせるかが効果的な観光誘客や地域における消費拡大の鍵を握っています。
  3. 都市間競争の激化
    国内では、人口減少や内需縮小により都市間競争が激化しています。また、国際社会においてもグローバル化の進展や新興国の成長等により他都市と差別化したブランドの確立や価値の提供等により、ひと、もの、情報等を惹きつけ、国際競争力を強化していくことが必要とされています。
  4. 企業や団体の協業拡大
    観光客のニーズの多様化に対応するため、異なる分野の企業や団体間の協業による新たなサービスの提供が活発になっています。また、個人旅行の増加により、個人がそれぞれの趣向にあった商品やサービスを探すことができるプラットフォームを提供する企業(プラットフォーマー)が台頭し、“協業”や“共創”により観光客のニーズにあった価値を提供することが求められています。

2 本市の強みや機会

(1)本市の強み

  1. 浜名湖をはじめとした豊かな自然や豊富な食資源
    浜松・浜名湖地域は、平成29年(2017年)12月に国から食文化で訪日外国人を誘客する地域(農泊 食文化海外発信地域)に認定されました。今後、本市の食や農産物等を統一ブランドの「SAVOR JAPAN(セイバージャパン)」として国内外に発信し、これまで以上に効果的に誘客に繋げていくことが期待されます。
  2. 世界レベルのものづくりや音楽文化
    本市は、日本有数のものづくり産業の集積都市として、自動車やオートバイ、楽器、光技術などの高度な産業技術を生み出し、世界的な企業が多く立地しています。
    また、世界に誇る楽器産業の集積を基盤として、国際的な音楽イベントから市民が身近に楽しむことができるものまで、幅広い音楽事業を展開してきました。
    こうした本市のものづくりや音楽文化を地域の魅力として、観光誘客に繋げていくことが期待されます。
  3. 交通至便なロケーションと複合コンベンション施設や経済的な宿泊施設の集積
    本市は、東京と大阪の中間に位置し、交通至便な立地条件にあるとともに、駅と直結する複合コンベンション施設のアクトシティ浜松や駅周辺の経済的な宿泊施設の集積により、コンベンションの開催地として最適な都市であります。
  4. 都市機能と自然、レジャーが共存するまち
    本市は、ものづくりの企業が集積し、働く場や都市機能が整っていながら、すぐ近くで湖・海・川・山等の自然やレジャーを楽しむことができる「都市機能と自然、レジャーが共存するまち」であります。また、本市は、浜名湖、太平洋、天竜川に囲まれ、多様なマリンスポーツやビーチスポーツができる優れた環境を有しています。

(2)今後の大型イベント等の開催予定

平成30年度(2018年度)以降に予定されている主要な大型イベントは下表のとおりです。
今後、こうした大型イベントの機会を活用し効果的に誘客を行っていきます。

*注1:ラグビーワールドカップ2019*
*注2:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会*(以下、オリパラ大会)
*注3:デスティネーションキャンペーン*

(3)観光分野の都市間連携

浜松市が観光の分野で協定を締結している都市等は、下表のとおりです。

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お問い合わせ

浜松市役所産業部観光・シティプロモーション課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2295

ファクス番号:050-3730-8899

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