緊急情報
ここから本文です。
更新日:2022年1月18日
開催日時:平成28年12月22日(木曜日) 午後1時30分~3時35分
開催場所:浜北区役所 3階 大会議室
次第
≪住宅課から説明≫
~平成23年に策定した浜松市住生活基本計画について、少子高齢化や人口減少社会の急速な展開、空き家の急増などの社会情勢の変化に対応するため、計画内容の見直しを行ったことについて説明~
(鶴田則子 委員)
計画の中で「親世帯・子世帯の同居等を促進」という言葉が何度か出てきますが、どういう観点でこの言葉が出てきているのか教えてください。
また、「浜松らしい地域の魅力や地域産業の活力を感じることができる住まい」とありますが、もう少し詳しく教えてください。
(住宅課)
親世帯・子世帯の同居等の促進についてですが、社会情勢の中で少子化が大きな課題のひとつとなっています。浜松市も新しい総合計画を策定しましたが、その中でも、子供を生み育てやすい環境に対する満足度の向上を少子化対策のひとつの指標として挙げています。本計画でもこれを評価指標として挙げており、同居に必要な住まいをつくるための支援について制度化を図りたいということで進めています。
「浜松らしさ」という表現ですが、浜松市は非常に広い市域を有しており、地域ごとに自然環境や産業など幅広い特色を持っています。この特色を生かしていくということを「浜松らしさ」と表現しています。具体的には、林業における地域産材の活用や、自然環境の特徴として日照時間が長いということを活かすような住まいづくりに取り組むことを指しています。
(鶴田則子 委員)
学生たちが卒業後に浜松市に戻ってきてくれるような魅力あるまちづくりを行うということも、含まれているのでしょうか。
(住宅課)
浜松市の人口動態を見ると、高校卒業後から大学進学や就職で転出する人が多く、15~24歳の人口が激減しており、大きな課題となっています。産業部門などで雇用の掘り起こしなどの施策があると思いますが、住まいの面としては、住みやすいまちづくりという点で力を入れていきたいと考えています。
(鈴木隆幸 委員)
「浜松らしさ」という点で、浜松市は太平洋から北遠の山間部、三方原台地から天竜川と、自然に大変恵まれています。その中でも浜北区は、住みやすい土地ですから、遠州鉄道を中心とした交通網や細い道の整備を十分行っていただいたり、道の駅を作っていただいたりして、「浜松らしさ」を全国的にアピールできるような具体的な住環境づくりを進めていただきたいと思います。
(村松弘彦 委員)
計画の内容を見ると、都市計画課の立地適正化計画と非常に重なる部分があると思います。例えば、過疎地区で住宅を住みやすくしても、そこに住む高齢者が運転できないという状況のとき、交通網が整っておらず移動手段がないという環境が非常に大きな問題となります。そこを補っているのがコミュニティバスだと思いますが、それも縮小している状況です。この計画を単独で進めることは非常に無理があると思いますので、他の計画と調整や連携をしながら進めていく必要があると思いますが、そこはどのように考えていますか。
(住宅課)
委員のおっしゃるように、単独で進めていくことは難しいため、福祉などの他部門の様々な事業と絡み合いながら住まいづくり、環境づくりを進めていこうと考えています。4月から新計画を実施していきますが、計画策定に関わった関係部局により「住生活基本計画事業連絡会」を設け、引き続き情報共有やチェック体制の構築を行っていきたいと考えています。
もう1点、他計画との連携についてですが、この計画は市総合計画や都市計画マスタープラン、立地適正化計画などの大きな計画を受け、その中で住宅という要素を考えています。特に、立地適正化計画では、居住誘導について具体的に検討することになっており、長期的な目で議論がされていくと思います。そちらの動向を注視しながら、本計画も進めていきたいと考えています。
(村松弘彦 委員)
立地適正化計画が30年間という期間設定だったので、本当にその期間で済むのかという質問をさせていただきました。例えば、コンパクトシティ化を進めるにあたっては50~60年程度かかるはずです。この計画の期間は10年間とありますが、10年間が過ぎたらそこで終了してしまうのか、それともその後も継続していく考えなのか教えていただきたいと思います。
(住宅課)
もともと住生活基本法という法律があり、その中で都道府県ごとに計画の策定が義務付けられています。市町にはその義務はありませんが、政令指定都市として全体的な住まいのあり方を市から発信する必要があると考え、計画を作っています。短期間で住まいや環境が変わるというものではありませんが、当面の目標を設定し、その中で優先順位を決め、段階を追って着実に進めていくためには計画が必要となります。中長期的なビジョンも必要だとは思いますが、この計画については10年間が適切な期間と判断し、5年という区切りで見直しを行っていきたいと考えていますし、計画期間が終了した後も継続していきたいと考えています。
(市川孝雄 委員)
この計画の上位目標を教えてください。
(住宅課)
上位目標としては、市民生活の安全の確保及び向上の促進を掲げています。
(市川孝雄 委員)
地域産業ということで天竜材の話が出ていますが、これは住宅において一番関係が深いところだと思います。実際に家を建てたり、増改築したりするのは建築会社や工務店などですが、そういった事業者への働きかけは非常に重要で、事業者を通して消費者にも伝わると思います。市民に対してはこういった計画により啓蒙しているのだと思いますが、事業者に対しての働きかけはどのように推進していくのでしょうか。
(住宅課)
天竜材の活用については大きな課題であり、市としても林業振興課が主体となって進めています。天竜材は、FSC認証材として認められているため、浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会と連携しながら、その価値について様々な部分で検討し具体的な事業を進めています。住宅課としては計画策定から5年経過した中で、民間と連携した具体的な取り組みができなかったという反省に基づき、今後は住生活産業に関わる産学官で連携しながら取り組みたいということで、まずは研究会の発足を検討しています。
(市川孝雄 委員)
天竜材の活用という点で、5年間の取り組みの進捗状況はどうなっていますか。
(住宅課)
地域材の需用量については、減少傾向でかなり厳しい状況が続いていましたが、計画の策定により地域材の活用ということで民間と連携し様々な事業を展開した結果、若干の増加を見ることができました。特に、FSC認証材においては非常に大きな効果があり、生産量が著しく増加しました。
(川上正芳 会長)
市内の団地等で高齢化が問題となっていますが、そういうところでのセーフティネットの構築に関する事業は、計画の中では取り上げてはいないのでしょうか。
(住宅課)
セーフティネットについては、住宅課としては市営住宅が関係します。高齢で単身となった方が市営住宅に入居することも多くありますし、市営住宅に家族で住んでいて、高齢の夫婦だけになり、そして単身になるという方も非常に増えています。私どもは住宅に困窮する方への住宅提供というものをベースにしていますが、その中でも高齢化問題は非常に大きく、福祉部門と連携をとりながら対応しています。民間の住宅でも同じような状況があると思いますので、それに対し住宅課としては、空き家にしないように、持ち家を手放す方に対してなるべく早い段階で活用等について相談させていただくということを進めていきたいと考えています。
(川上正芳 会長)
他に意見はありますか。
ないようですので、委員から出た意見を参考に、他部門と連携をとりながら、事業を進めていただきたいと思います。
次に、協議事項の「イ 地域バスにおける統一距離制運賃制度の導入について」と「ウ 浜北コミュニティバスの運行改善について」は説明を続けて行った後、まとめて質疑応答に入りたいと思います。
≪交通政策課から説明≫
~地域バス事業を継続的な事業とするための収支改善を目的に、市内統一距離制運賃制度を各地区の次期改善運行から随時導入していくことを説明~
≪まちづくり推進課から説明≫
~浜北区交通検討会の協議結果をもとに、平成29年10月1日から路線の変更等を行うこと、市内統一距離制運賃制度を導入することについて説明~
(渡邊健一 委員)
1点目に市内統一距離制運賃制度についてですが、導入する理由は不均衡となっている運賃を解消し、収支率を上げるためということでしたが、資料の平成27年度地域バス実績の表を見ると、運賃が200円である三ヶ日や細江は収支率が24.72%と18.12%で高くなっています。この表からは、運賃が高い方が収支率が低くなるということが読み取れると思います。また、運賃を上げると、現在利用されている人も、利用しなくなるのではないかと思います。その点については、どのように考えていますか。
2点目に浜北コミュニティバスについてですが、循環路線についても統一距離制運賃ということになると、同じバス停に行くのに順廻りか逆廻りかで運賃が変わってしまうことになり、公平ではないと思うのですが、その点はどうなっていますか。
(交通政策課)
1点目についてですが、地域バスを運行することに対し、市としては多額の経費がかかっています。地域によっては運賃が200円であったり500円であったりと差が出ていますので、公平性ということを考えたときに、乗車した距離に応じて負担をしていただくということが適切だと考えました。実際に、すでに4つの地域で今年の10月に導入をしています。実施してからの期間が短いため大きな変動はありませんが、すべての地域で収支率が向上しています。確かに、運賃が上がったことで利用を控える方もいるかと思いますが、全体として収支率は上がっていくと考えています。
(まちづくり推進課)
循環路線の運賃についてですが、委員のおっしゃるように同じバス停に行くときに廻り方によって金額が変わってしまうということが発生している状況です。これについては、循環する距離が短ければ同じ運賃ということもできたかもしれませんが、この路線は十数キロあるため、統一距離制運賃制度を適用せざるを得ない状況となっています。
ただ、循環路線ではありませんが、例えば大平堀谷線では、堀谷から乗車した方は大平を経由してなゆた浜北へ向かうことになりますが、大平に行く分については目的とはずれるため加算されない等、運行の都合上伸びた分については運賃には入らないような料金体系にしています。
(渡邊健一 委員)
これだけ経費がかかっているから我慢してほしいというような話に終始している気がしますので、本当に利用者が納得しているのか、また、実際に結果として利用率や収支率が向上したのかを示していただきたいと思います。利用者は減ったかもしれないが収支率は改善したというお話でしたが、それでは長期的に見ると収支率は下がるのではないかと懸念しますし、早めに対応しなければ、利用されないということになってしまうと思います。
(市川孝雄 委員)
他の区協議会でもすでに協議はされているのでしょうか。
(交通政策課)
該当する北区と天竜区ですでに協議を終えています。
(市川孝雄 委員)
そちらの区協議会ではどのような反応だったのですか。
(交通政策課)
非常に厳しいご意見をいただきました。特に天竜区では、集落がそれぞれ離れているため、どうしても距離は長くなってしまうので安くしてほしいというご要望をいただきました。その点に関しては、旧浜松市では一般の方が遠州鉄道のバスを利用する場合、長距離になれば上限690円ということで運行されていて、それに比べると上限600円となっていますので、ご負担をお願いしたいと説明しました。
(市川孝雄 委員)
合併してから何年か経ちましたが、地域に役所がなくなったということは非常に大きな出来事で、それに対してフォローをしていくということは欠かせないことだと思います。特に中山間地域では高齢化も進んでいて、自動車の運転ができないという方も増え、公共交通機関に頼らざるを得ない状況だと思います。そういった地域の人にとってはこの運賃改定は非常に大きな影響を与えると思います。収支率の改善と言いますが、そもそも地域バスは採算を合わせるということは考えていないものだと思います。地域の高齢者にとっては、足を奪われるようなものだと思いますので、このような政策については見直しをしていただきたいというのが私の意見です。
(竹内佐織 委員)
他地域では、例えば100円程度の均一料金で運行されているバスが、観光地として成功するのに一役買っているというところもあります。収支率を上げたいのであれば、区外の方に利用してもらう必要があると思いますが、井伊直虎の関係や浜北区の観光地化ということで呼び寄せるならば、この運賃では高いと思います。収支率を上げるためには安くするか、現状維持の方が活性化すると思いますし、せっかく収支率がある程度高いところも下がってしまう可能性があるので、その点で改善できる部分があれば改善していただきたいと思います。
(川上正芳 会長)
この辺で意見を打ち切りたいと思います。
浜北コミュニティバスの運行改善については、来年6月に浜松市地域公共交通会議で協議されるとありますが、市内統一距離制運賃制度についても議論されるのでしょうか。
(交通政策課)
運賃改定も含めて、路線の変更等を協議し、正式に決定していきます。
(川上正芳 会長)
そういうことでしたら、他区協議会も含めた委員からの意見を参考に議論をしていただきたいと思います。
≪区振興課から説明≫
~平成28年度浜北区地域力向上事業として提案された「岩水寺さくらの里ライトアップ、さくらの里まつり事業」について、提案者、事業目的・効果、提案内容、予算内容、課長会議検討結果などを説明~
(渡邊健一 委員)
とてもよい事業だと思います。ただ、この期間に桜が咲いているかが心配です。できれば咲いている時にやれるといいのではないかと思います。
(区振興課)
昨年は、同じような時期に行いましたが、残念ながらまだ咲いていませんでした。しかし、近年、温暖化が進んでいる関係で開花も早くなってきているようです。開催時期はなかなか変えるのが難しいので、この時期に咲くように祈るしかないという形です。
(川上正芳 会長)
他に意見はありますか。
ないようですので、採用という区の方針を承認します。
≪区振興課から説明≫
~「浜松市附属機関の会議の公開に関する要綱」が改正されたことを受け、「浜北区協議会の会議の公開等に関する要綱」の一部を改正することについて説明~
(川上正芳 会長)
何か意見はありますか。
ないようですので、この改正については承認することとします。
~次回の会議について、平成29年1月26日(木曜日)の午後1時30分から浜北区役所大会議室にて開催することを確認~
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください