緊急情報

サイト内を検索

ここから本文です。

更新日:2021年2月5日

紙上美術館No.172

釈迦如来坐像

方広寺は、建徳2(1371)年に現在の北区引佐町奥山に創建された臨済宗の寺院である。方広寺の本尊である釈迦如来坐像は、質素な姿を見せる一般的な釈迦如来とは異なり、髪を高く結い上げて宝冠をかぶるなど、華やかな姿を見せる。これは釈迦の皇太子時代の姿とされ「宝冠釈迦如来」とも称される。眉間には白い円形の突起が見られ、耳たぶは環状とする。首には3本の筋を彫り出し、胸飾りをつける。両肘を曲げ腹前で両掌を重ね親指同士を触れ合わせる。両足を組み左足を外にして座る。像底には、院派仏師「院吉、院広、院遵」が観応3(1352)年に制作した旨の銘が刻まれる。面幅が広く四角形の頭部、うつむき気味の背格好、目尻の上がった切れ長の目、脚部のうねるような衣文などは、院派仏師特有の表現である。もとは清音寺(茨城県東茨城郡)の本尊であり、江戸時代、清音寺を訪れた徳川光圀公の命によって修復された旨が、背面に明記されている。
【木造、金泥盛上彩色、玉眼、像高104.2cm】

浜松市美術館「みほとけのキセキ~遠州・三河の寺宝展~」3月25日(木曜日)から4月25日(日曜日)まで開催

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所議会事務局調査法制課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2513

ファクス番号:050-3730-5218

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?