緊急情報

サイト内を検索
ホーム > 健康・医療・福祉 > 福祉 > 福祉計画 > 浜松市地域福祉計画2019-2023 > 第3章.施策の柱1 ともに生きる社会づくりに向けた市民意識の醸成と環境づくり

ここから本文です。

更新日:2024年1月1日

第3章.施策の柱1 ともに生きる社会づくりに向けた市民意識の醸成と環境づくり

地域福祉の推進のためには、年齢や性別、障がいの有無、国籍等に関わらず、地域に居住するすべての人が、地域社会の一員として福祉について関心を持つとともに、あらゆる分野の活動に参加することが重要となります。
また、年齢や性別、障がいの有無、国籍等人々が持つ様々な特性や違いを踏まえ、すべての人が暮らしやすいまちづくりを進めるユニバーサルデザインの考え方は、「ともに生きる社会づくり」の土台とも言えます。
よって、第4次計画では、次の3項目を施策の方向性として重点的に取り組んでいきます。

施策の柱1

(1)福祉意識の醸成

現状と課題

  • 誰もが暮らしやすい地域づくりのため、子どもや高齢者、障がい者、外国にルーツを持つ人々等を取り巻く環境を正しく理解することが必要です。
  • 核家族化の進展、地域住民同士のつながりの希薄化が進むなかで、社会的な孤立が生まれ、孤立死や虐待につながってしまうことがあります。
  • 地域でのつながりや助け合いを再構築するには、地域住民自身が地域の課題を発見し解決していこうという「我が事」の意識を持つことが必要です。
  • 障がいを理由とする差別を解消するための措置等が定められた、障害者差別解消法等の各分野の制度の施行や改正に伴い、市民に対し、制度の理解促進が重要となります。
  • 市民アンケート調査では、障がい者に対する理解をより深めるために特に必要なこととして、約50%の人が「学校教育での障がい者理解のための教育の推進」を選択し、引き続き学校教育における福祉教育、福祉体験学習の充実を図ることに加え、今後は生活する場面での交流が増えるような社会環境づくりも必要となります。

基本施策

(1)地域福祉を進めるための意識啓発・理解促進

できるだけ多くの人が福祉に関心を持ち、お互いを思いやり、理解することが誰もが同じ地域の住民としてともに生きる社会の土壌をつくります。講座や講演会、研修等を通し、各種制度の理解促進を図るとともに、障がい者や外国にルーツを持つ人々への理解を深め、また、人権についての意識を高めることができるよう、引き続き福祉意識の啓発に努めていきます。
さらに、住民懇談会やワークショップ等により住民が地域の課題に気づき、主体的に解決に向け話し合うような機会を通し、地域福祉の理念を広め、ともに生きる社会づくりに向けた市民意識の醸成を図ります。

(2)福祉教育・福祉体験学習の充実

学校における福祉教育や福祉体験学習等を充実させ、地域福祉活動に子どもたちの参加機会をつくることで、福祉についての意識が自然と身につく環境をつくり、福祉意識を醸成していきます。

<主な取り組み>

(1)地域福祉を進めるための意識啓発・理解促進

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

計画説明会・住民懇談会・
ワークショップ等の
開催

地域福祉計画・地域福祉活動計画の説明会や住民懇談会、ワークショップ等を開催し、計画の理解と事業への参加を促進するとともに、地域の課題を地域で解決するという意識づくりを進めます。

福祉総務課
(市社協)

人権啓発イベント

子どもや高齢者、障がい者、外国にルーツを持つ人々等誰もが気軽に参加できるイベントの開催を通して、人権意識の啓発を図ります。

人権啓発センター

人権フェスティバル

12月4日から10日までの「人権週間」における啓発活動の一環として、講演会・トークショー等を開催します。また、小中学生の人権書道・ポスター・作文コンテストを実施し、表彰・展示・朗読を行い、作品を掲載したカレンダーを作成する等、各種事業を実施し、人権尊重の重要性をアピールします。

人権啓発センター
(浜松人権啓発
活動ネットワーク協議会)

人権教育・啓発用「絵本」
の作成

幼児及び小学校低学年児童とその保護者並びに、一般市民の人権への正しい理解と認識を深めるため、わかりやすく記憶に残る「絵本」を作成します。

人権啓発センター

人権いきいき市民講座

一般市民を対象とした人権に関する講座を開催し、人権意識の向上や人権教育・啓発の推進を図ります。

人権啓発センター

手話体験講座

手話を身近に感じ、聴覚障がい者への理解や手話の周知普及を図ります。

障害保健福祉課

障害福祉体験講座

車イスやアイマスク等を用いた擬似体験を通じて、身体障がい者への理解を深め、福祉に関わる人権や福祉意識の啓発を図ります。

障害保健福祉課

障害福祉推進講座

障がい者の自立や社会参加を促進するため、障害福祉の現状や制度の理解を深め、福祉に関わる人権や福祉意識の啓発を図ります。

障害保健福祉課

障害者週間
キャンペーン

障害者週間(12月3~9日)に市庁舎への懸垂幕の掲出や障がい者による作品展の開催、市内障がい者団体等と連携して啓発イベント等を開催し、広く市民に対して正しい理解や認識を深めることを目的とした啓発を行います。

障害保健福祉課

心の輪を広げる障害者
理解促進事業

障がい者に対する理解の促進を図るため、国と共催により「心の輪を広げる体験作文」及び「障害者週間のポスター」を公募します。

障害保健福祉課

認知症サポーター
養成講座

認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を地域全体で見守り支援するために、講師(キャラバン・メイト)を派遣し、「認知症サポーター」を養成します。

高齢者福祉課

多文化共生センター
運営事業

外国人住民を取り巻く幅広い問題について専門知識等を習得した人材を育成するため、多文化共生センターにおいて、ソーシャルワーク研修を実施します。

国際課

(2)福祉教育・福祉体験学習の充実

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

福祉体験学習の充実・
拡大

福祉に関する出前講座を、小・中・高校で開催し、小さな頃からの福祉教育・福祉体験学習の充実を図ります。

福祉総務課
(市社協)

学校における福祉体験学習の充実・拡大を支援します。

指導課

(2)人材育成への支援

現状と課題

  • 高齢者の生きがいづくりや若い世代の人材活用等、時代に合った施策を展開する必要があります。共働き世帯が増え、働き盛りの若い世代は地域の活動に参加する余裕がないという現状があります。
  • 各団体において、活動の担い手不足や後継者育成が深刻な課題です。
  • 市民アンケート調査では、ボランティア活動について、「条件さえ整えば参加したい」と回答した人が56.1%に対し、実際に参加している人は6.3%でした。この傾向は10年前と比べて大きな変化はありません。
  • ボランティア活動への参加意向はあっても、実際の参加には結びついていない状況に対し、気軽に参加できるような仕組みづくりが課題となっています。

基本施策

(1)ボランティア人材の育成

ボランティア活動参加へのきっかけとして、ボランティア養成講座を開催し、実際のボランティア活動へとつなげられるよう講座終了後のフォローアップを丁寧に行います。また、ボランティア活動に携わっている人に向け、さらに専門的な知識や技術を習得する場となるような講座メニューを提供していきます。

(2)ボランティア活動へ参加しやすい基盤づくり

ボランティア活動に参加することで、生きがいを得たり、人生が豊かになったりするといった、ボランティア活動のよさを発信していくことが、活動の活性化につながります。実際にボランティア活動に携わる人の声を伝えるような機会をつくるとともに、ボランティア団体やNPO法人等の情報を提供し、ボランティア活動に関心のある人が参加しやすい環境をつくります。また、(福)浜松市社会福祉協議会が運営するボランティアセンターで、情報マッチングやコーディネートを行い、ボランティア団体の活動を支援していきます。

<主な取り組み>

(1)ボランティア人材の育成

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

ボランティアセンター
事業

ボランティアセンターの運営により、ボランティアの育成を行うとともに、情報マッチング・コーディネート機能を強化し、ボランティア活動をしやすい環境整備を行います。

福祉総務課
(市社協)

地域支援
サポーター養成講座

地域支援サポーターの養成講座の実施等、制度を構築し、実施します。

福祉総務課課
(市社協)

手話奉仕員、要約筆記者
養成事業

聴覚障がい者のコミュニケーション支援やボランティアの育成を図るため、手話通訳者や要約筆記者の人材育成を行います。

障害保健福祉課

認知症サポーター
養成講座(再掲)

認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を地域全体で見守り支援するために、講師(キャラバン・メイト)を派遣し、「認知症サポーター」を養成します。

高齢者福祉課

こころのボランティア講座

精神障がい者が地域で安心して生活できることを目的に、精神保健福祉について理解する研修会を開催し、ボランティアを養成します。

精神保健
福祉センター

地域介護予防活動支援
事業

地域における健康づくりの実践者を育成し、地域の結びつきの中で活動できるよう支援します。

健康増進課

(2)ボランティア活動へ参加しやすい基盤づくり

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

ソーシャルネット
ワーキングサービス
(SNS)を活用した
ボランティア情報発信

ボランティアに関する情報について、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用して、広く市民へ周知します。

福祉総務課

ボランティア団体活動
促進事業

市及び(福)浜松市社会福祉協議会が実施しているボランティア団体への支援事業を再構築し、総合的な活動支援策を実施します。

福祉総務課
(市社協)

ボランティアセンター
事業(再掲)

ボランティアセンターの運営により、ボランティアの育成を行うとともに、情報マッチング・コーディネート機能を強化し、ボランティア活動をしやすい環境整備を行います。

福祉総務課
(市社協)

地域ボランティアコーナーにおける情報発信

地域ボランティアコーナーを活用したボランティアの情報発信を行います。

福祉総務課
(市社協)

ささえあいポイント
事業

受入登録のある施設や地域の高齢者サロン・配食団体等で行ったボランティア活動や介護予防活動に対して換金可能なポイントを付与することで、高齢者の社会参加を奨励・支援し、ボランティア活動を通じた地域貢献や介護予防意識の向上、支え合い活動の活性化を図ります。

高齢者福祉課

地域介護予防活動
支援事業(再掲)

地域で健康づくり活動や介護予防活動を実践する健康づくりボランティア等の組織に対し、活動支援を行います。

健康増進課

NPO法人情報の発信

NPO法人に関する情報を提供することで、市民活動等に参加・参入しやすい環境の整備を図ります。

市民協働・
地域政策課

はままつ夢基金積立金

市民、市民活動団体及び事業者が市民協働の核となる市民活動を育て、互いに支え合う地域社会を醸成するため、基金を設置し、市民の寄附文化の機運を高めます。

市民協働・
地域政策課

はままつ夢基金事業費
補助金

市民、市民活動団体及び事業者が市民協働の核となる市民活動を育て、互いに支え合う地域社会を醸成するため、基金を活用し、市民活動団体からの申請に基づき、活動に必要な資金を助成します。

市民協働・
地域政策課

(3)ユニバーサルデザインの推進

現状と課題

  • 人々が持つ多様な特性やお互いの違いを理解し認め合うことで、支え合い助け合う社会となるように思いやりの心を育てることが必要です。
  • 小中学校への出前講座等のUD学習支援事業実績も増加しており、学校教育において、ユニバーサルデザイン学習が定着しています。
  • 子どもの頃から「思いやりの心」を育てていくことの今後も重要なことです。
  • 障がい者や高齢者も含めすべての人が安心して外出できるよう、引き続き歩道や施設の整備に取り組むとともに、ICTを活用したコミュニケーション支援も必要です。

基本施策

(1)心のユニバーサルデザイン(思いやりの心)の推進

年齢や性別、障がいの有無、国籍等人々が持つ様々な特性や違いを超えて、すべての人が暮らしやすいまちづくりを進めるユニバーサルデザインの考え方を浸透させることで、誰もが同じ地域の住民としてともに生きる社会の土壌をつくります。

(2)誰もが暮らしやすい環境づくり

子どもや高齢者、障がい者、外国にルーツを持つ人々等、誰もが暮らしやすいまちづくりのため、安全に安心して利用することができるよう、情報・施設・道路等のユニバーサルデザインを進めていきます。

<主な取り組み>

(1)心のユニバーサルデザイン(思いやりの心)の推進

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

広報はままつ
外国語版の発行

広報はままつ定期号から外国人住民に必要と思われる情報を選定し、ポルトガル語、英語に翻訳して希望する市民(自治会経由)、企業等に配布します。

広聴広報課

広報はままつ
点字版の発行

広報はままつ定期号を点訳し、希望する市民に郵送します。

広聴広報課

ホームページの外国語
翻訳機能

浜松市ホームページの言語を英語、ポルトガル語、
スペイン語、中国語、韓国語、タガログ語へ翻訳する機能を提供します。

広聴広報課

ポルトガル語スポット
CM

市政の重点施策や市の行事、お知らせ等を毎週日曜日、午後6~7時に放送している浜松FM放送(FMHaro!)の番組内で放送します。

広聴広報課

「カタログポケット」
による広報はままつの
配信

広報はままつを、多言語対応アプリ「カタログポケット」を通して10言語で配信します。音声による読み上げ機能も利用できます。

広聴広報課

わかりやすい印刷物
作成の手引き作成

パンフレットやチラシ、ポスター等の印刷物について、誰もが情報を入手しやすいようにカラーユニバーサルデザインや配慮方法等に関する手引きを作成し活用します。

UD・
男女共同参画課

UD・男女共同参画
提案事業

ユニバーサルデザインによるまちづくり及び男女共同参画社会の実現に向け、市内の団体と市が協働して事業に取り組みます。

UD・
男女共同参画課

UD出前講座

誰もが暮らしやすいまちをつくるユニバーサルデザインの考え方を広めるため、依頼に応じて職員が出前講座を実施します。

UD・
男女共同参画課

UDマナーセミナー

様々な特性を持つ講師を招き、体験を交えながらユニバーサルデザインの基礎(ユニバーサルデザイン初級編)を学ぶ講座を実施します。

UD・
男女共同参画課

UD実践セミナー

ユニバーサルデザインに関する新たな知識の習得やユニバーサルデザインを実践する人材を育てるための講座(中級編)を実施します。

UD・
男女共同参画課

※UD:ユニバーサルデザイン

(2)誰もが暮らしやすい環境づくり

取り組み

内容

担当課
(実施主体)

タブレット端末等ICTやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用したコミュニケーション支援

市役所及び区役所にタブレット型端末を配置し、テレビ電話機能を活用した画面越しの手話通訳を行い、窓口サービス等の利便性の向上を図ります。

障害保健福祉課

迅速なコミュニケーション支援を図るため、タブレット端末等ICTやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を活用した多言語情報の提供に取り組みます。

国際課

窓口等において、より多くの人が等しく情報を受け取れるよう、音声の文字化変換システムを活用したコミュニケーション支援に取り組みます。

UD・
男女共同参画課

公共建築物等のUD化
推進

誰もが利用しやすい公共建築物等のユニバーサルデザイン化整備を進めます。

公共建築課

民間交通事業者UD化
支援

民間交通事業者が実施するユニバーサルデザイン化設備事業等に要する経費の一部を支援することにより、快適で安全な公共交通の環境整備づくりを促進します。

交通政策課

公園のUD化推進

子どもからお年寄りまで、誰もが安全で安心して利用できる公園施設の整備を進めます。

公園課

道路施設のUD化推進

子どもや高齢者等交通弱者が、安全に安心して通行できる道路交通環境の改善を図ります。

道路企画課

※UD:ユニバーサルデザイン

注釈

情報マッチング

異なる情報を結びつけること。例えば、ボランティアで提供できる業務と、ボランティアを受けたい側の内容や情報を結びつけること等がある。

ICT

InformationandCommunicationTechnologyの略称で、情報通信技術のこと。主に情報処理や情報通信に関連する技術、産業、サービス等の総称。

男女共同参画

男女が、社会の対等な構成員として、社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を受けることができ、ともに責任を担うこと。

次のページへ

前のページへ

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所健康福祉部福祉総務課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2326

ファクス番号:050-3730-5988

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?