更新日:2022年1月4日
松岳院の句碑群と子宝地蔵
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栩木夷白(とちぎいはく)と並ぶ俳人である久米甘谷(くめかんこく)の句碑が建てられている。
久米甘谷は天保10年に下石田の伊藤家に生まれ、のち半田の久米家の養子となった。
有名な摩訶庵蒼山に師事し、俳諧のほか茶道、書道にもすぐれていた。
明治36年に松岳院に句碑が建てられ、明治42年に70歳で死去、松岳院に葬られた。
境内には子宝地蔵があり、多くの参拝客が訪れる。
- "花の香(か)や やまとごゝろ(ごころ)に さす日影" 甘谷
- "山鳥の 尾をふり出しぬ 初時雨(はつしぐれ)" 晴虹
- "東海の はれや初日の おもてふじ" 月鼠
- "山茶花(さざんか)の 仰(あおげ)ば高き にほひ(い)かな" 至誠
- "金塀に(きんべい)に 映(は)ゆるや菊の 馨(かぐわ)しく" 芳石
- "むしなくや くさの庵(いおり)の あるじぶり" 素玉
- "高嶺(たかね)への 道尚(なお)きびし 岩清水(いわしみず)" 水月
- "晴れ曇(くも)り 世は面白(おもしろ)し 月と花" 京湖
- "桃桜(ももさくら) 中に賑ふ(にぎわう) 主(あるじ)かな" 清古
- "花の山 下(くだ)れば月の 昇(のぼ)りけり" 玉甫
- "登り行く 路(みち)に果無き(はてなき) 花の山" 可風
- "猶匂ふ(なおにおう) 花に重なる 碑文(ひぶみ)かな" 芳嶺
- "細(ほそ)けれど 果(はて)は大河(たいが)の 清水かな" 古龍堂山月
地区名
積志地区
所在地
浜松市中央区半田山4丁目7番11号