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更新日:2023年5月21日
葛飾北斎は、浮世絵師のなかでも特に人気が高い作家です。波瀾万丈な90年の生涯で、30数回の改号、93回もの引っ越し、常に借金に追われる生活の中で、膨大な数の作品を世に遺しました。そして、その作品は、「冨嶽三十六景」に代表されるような、大胆な構図を巧みな線と、北斎色ともいえる象徴的な色使いで仕上げており、独創的な画風は、多くの絵師たちに大いなる影響を与えたのです。
また、北斎は海外でも知名度が高く、輸出用陶器の包み紙に使われた『北斎漫画』に衝撃を受けたフランス人銅版画家・ブラックモン等、美術家仲間から徐々に、「浮世絵=北斎」という評価が定着したと云われています。そして、これがきっかけでジャポニスム・ブームが巻き起こり、北斎の名は瞬く間にヨーロッパで大評判となりました。
北斎は周知の通り、広重、歌麿、写楽などと並び、江戸時代の後期に活躍した浮世絵の巨匠です。日本人ならば誰もが必ず目にしたことのある赤冨士、浪冨士は、現代に於いても絶対的な評価と人気を博しており、その地位は揺らぐことはありません。
本展は、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をはじめ、「忠臣蔵」「東海道五十三次」といったシリーズものから、役者絵、妖怪絵のほか、西洋の技術である銅版画に感銘を受けたことにより生まれた洋風画、貴重な肉筆画などの作品を通して、北斎芸術の全貌を紹介いたします。また、北斎に影響を受けた弟子たちの作品はもちろん、なぜ北斎が海外で高く評価されたのかを、様々な角度から検証するために、海外、特にヨーロッパで北斎が知られるきっかけになった『北斎漫画』、北斎の影響を強く受けたと云われるフランス人画家アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」を展示し、北斎の人気の秘密に迫ります。
令和5年4月22日(土曜日)~6月11日(日曜日)
休館日/月曜日休館
開館時間/午前9時30分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
一般:1200円(960円)、大学生・専門学校生・高校性:800円(640円)
70歳以上:600円、中学生以下:無料 20名以上の団体:()内の料金(一人あたり)
中・高・大・専門学校生、70歳以上の方は、身分証をご提示ください。
障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者1名無料です。
「どうする家康浜松大河ドラマ館」の半券を受付で提示すると入館料20%引き!!
※割引の併用はできません。
作品をじっくりご覧いただきながら、「耳で聴く」解説です。
北斎展の作品魅力をど~んとご紹介いたします。
貸出料金:600円(税込)
岸田劉生のコレクター 山本貞次郎展
山本貞次郎没後100年を記念して、岸田劉生とその周辺の作家の作品を展示します。
北斎展の観覧料でご観覧できます。
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