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更新日:2024年1月1日

第1回はままつ広告景観賞受賞作品

 「みつけて、ほめて、美しいまちに!」をコンセプトに開催した「第1回はままつ広告景観賞」には、自他薦合わせて150件(お店部門91件、かんばん部門59件)の応募がありました。
 様々な分野の専門家で構成された審査委員会において、一次審査(書類審査)、二次審査(現地審査)、市民投票(インターネット、パネル展示)、最終審査を実施し、受賞作品が決定しましたのでみなさんにご紹介します。

受賞作品 大賞 気賀幼稚園 (浜松市浜名区細江町気賀)

広告主:学校法人気賀学園 気賀幼稚園
広告デザイン・建築設計:
 エムエスデザイン設計一級建築士事務所
 伊藤 雅章
広告・建築施工:常盤工業株式会社

 

 シャボン玉のコーラスが聴こえる

 陽光の中で、白い壁面に浮かぶ赤、青、緑のシャボン玉。しかも、太陽の動きとともにゆっくりと印象が変化してゆく。このユニークで可愛いデザインの試みは、園児たちの感性をはぐくみ、新しいリズムを生みだすところが評価された。
 この園舎の表現が果して店舗やかんばんに該当するのか、少なからず議論があった。しかし、「これからのまち並みに増えてほしいデザイン」「心に響く表情づくり」と評価する声が高く、栄ある大賞となった。
細江神社につづく森を背景に、緑と白のコントラストが映え、さらに周囲に溶け込んでゆく効果もみえる。ひとつひとつのポリカーボネイト板が朝な夕なに園児たちを見守るように表情を変え、その壁面からはシャボン玉が歌うコーラスが聴こえてくるような錯覚すら覚える。(上野征洋)

部門賞【お店部門】 貴裳呉服京濱 (浜松市中央区元魚町)

広告主:有限会社京浜
建築施工:遠州建設株式会社

 創業昭和9年、現在の店舗は平成8年に改築された。歴史ある松尾神社門前に位置し、その風情に添う粋な数寄屋作り、格子と丸みを帯びた瓦屋根(むくり)の形状は老舗呉服店の重みを感じさせる。また、凛とした佇まいは松尾小路、下町の景観にしっくりと馴染みつつ際立つ存在感を示している。緑が優しい看板の文字は源氏物語錦織絵巻の山口伊太郎翁作(西陣の織匠)で格調高い。ファサードは中間色調で品良くまとめられ、オフホワイトの暖簾は風を含み“はんなり”と心地よく、セットバックの石材アプローチと植栽の緑が和空間のアクセントになり明るく訪れやすい雰囲気を作りだしている。古風の中に、現代に道行く人々が思わず足を止めて見入ってしまう魅力が垣間見える。(牧野怜子)

 

珈琲屋らんぷ浜松原島店 (浜松市中央区原島町)

広告主:株式会社ジェイエヌジー
広告デザイン・建築設計:株式会社和田建設
広告施工:アートグロリア
建築施工:大和ハウス工業株式会社 浜松支店

 周辺に商業施設、工場、住宅等いろいろな建物があるなか、蔵造りの落ち着いた建物がかえって目立つ。珈琲屋らんぷ浜松原島店は、明治時代をモチーフとした建物にこだわって美味しい珈琲を味わうという「珈琲屋らんぷ」創業者の想いがつまっているという。
 建物の一部にレンガを使い、白黒基調の外観は珈琲を飲まなくても落ち着きを感じさせる。年齢に関係なく五感に訴える空間と配色は、まち並みへの影響も大きい。こんな落着いた景観が続くまちが出来たらと想像してしまう。(河合正志)

 

LOVER’S ROOM (浜松市中央区植松町)

広告主:株式会社ショービ
広告デザイン:有限会社エッグ 殿田 和弘
広告施工:有限会社エッグ
建築設計:株式会社ショービ 三浦 栄祐
建築施工:大和ハウス工業株式会社 浜松支店

  白に縁取られたウィンドウには、カラフルな雑貨。わくわくする気持ちを一度抑える、ダークグレイの広いポーチと暗い大きなドア。そのドアを開けると広がるカラフルなインテリア空間。ラバーズルームの魅力は、さりげなく感動的にお客様を迎え入れてくれるところだ。
 白基調でシンプルな建物と小さな店名サインは主張しすぎず、パースがかかった外観は奥行きや動きを感じ、ポーチにかかる壁は、交通量の多い道路とショップを隔てる役割をしている。
 駐車場を四角く縁取る芝生に季節を感じ、夜は大きな窓から溢れる暖色系の光に心が和む。(永田美保子)

部門賞【かんばん部門】 KAWAI PIANO (浜松市中央区旭町)

広告主:株式会社河合楽器製作所
広告デザイン:
 株式会社河合楽器製作所
 マーケティング室 デザイン課
広告施工:アオイネオン株式会社

 「音楽のまち・浜松」の表玄関である浜松駅前にふさわしい、ピアノをモチーフとしたシンプルで洗練されたデザイン。外から来た人に「浜松らしさ」を品よくアピールしている点が高く評価できる。
 また、環境保全・省エネなどの都市問題を解決するための工夫として、低消費電力でCO2排出量が削減できるLED光源を用いていることも評価のポイントとなった。
 今後、この受賞を機に景観や環境に配慮した企業看板が増えていく事を期待する。(近藤元子)

OMソーラー (浜松市中央区村櫛町)

広告主:OMソーラー株式会社
広告デザイン:
 
山本 幸子
 株式会社プランタゴ 田瀬 理夫
広告施工:須山建設株式会社

  村櫛の海岸通りを車で走ると、海側の土手の叢に深紅の「OM」の文字が目に飛び込んでくる。近づいてみると、方形の金網籠に石が詰め込まれ、そこから少し浮かんだ透明板にロゴが描かれている。足元はビオトープのような池になっていて、頂上には雑草が生え風になびいている。石の塊をすり抜ける風や時間とともに移り変わる光の陰影、いのちを育む水の交感など、生態系の息吹のようなものが感じられた。
あたりに社屋らしき建物は見えないが、敷地入口を示す表札付き門柱のようなオブジェである。社屋本体の配置にも景観への気遣いが感じられ、環境型建築設備を扱う業種として、ナイーブな自然や環境との関わりを表現した秀逸な作品である。(伊藤哲郎)

長坂養蜂場 (浜松市浜名区三ヶ日町下尾奈)

広告主:株式会社長坂養蜂場
広告デザイン:かすやまことデザイン事務所 粕谷 誠

  店舗用の自立看板として必要な要素である遠くからの視認性、何を売るかの訴求力、どんな店であるかのメッセージ性をバランス良くまとめた作品である。特筆すべきは、はちみつという誰しもが思い浮かべる色や食味のイメージを嫌みのない黄色、手書き風の書体、自然素材の木材で構成しつつ、足元にはカラフルな植栽やベンチ、キャラクターの石像を配するなどして、看板を取り巻く空間全体で店舗イメージを演出している点である。
 受賞はこの自立看板であるが、敷地内には色彩計画とキャラクター利用で上手にまとめたサインが随所に設置され店舗の世界観をわかりやすく表現している。(金田享子)

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浜松市役所都市整備部土地政策課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2344

ファクス番号:050-3737-6815

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