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更新日:2024年1月18日

山奥の希望の光

山奥の希望の光

人と人のつながりを大切に。山の暮らしを伝える仕事(PDF:333KB)

平成28年に運営を再開したキャンプ場「龍山秘密村」。それは龍山町白倉地区にある。
標高が高いため夏は涼しく、夜には美しい星空が楽しめる。
豊かな自然に囲まれた敷地内には小川が流れ、カフェやプール、コテージのほかクライミングウォールもあり、多くの親子連れなどで賑わいを見せている。
そんな龍山秘密村の村長、川道光司さんを訪ねた。

 

キャンプ場再生を目指し龍山に移住

川道さんは浜松山里いきいき応援隊として平成28年4月に龍山町に移住。
龍山秘密村の村長に就任し、一時閉鎖となったキャンプ場の再生に取り組んできた。
川道さんに龍山に初めて来たときの第一印象を訪ねると「何もないところ」と答えてくれた。
それでも一瞬で龍山を気に入ったという。
もともとアウトドアが好きで経験も豊富な川道さん。キャンプ場を運営することが夢だったということで、秘密村の話を聞いてわずか数か月で龍山に移住。
古くなった施設を修繕しながらキャンプ場の営業を再開した。
龍山にきてキャンプ場を運営することについて、移住当時の思いを訪ねた。
「地域に人を呼ぶことっていいことかどうかわからないじゃないですか。よそから人が来て迷惑と思っちゃう人もいるかもしれない。果たしてそれが、まして地域おこしのためと言いながら自分の利益のために人に迷惑をかけちゃったとしたら本末転倒だと思って…。
最初に何人かにそうやって話をしたときに”ぜひぜひ呼んでほしい”って地元のおばちゃんたちが言うわけですよ。でも呼んでみたら実は…なんてのがあったらいやだなぁと思っていたんです。
でも今、地域のおばちゃんたちと会うと”川道さんがやってくれて賑やかになって、人が増えて良かった”と言ってくれる。そして秘密村の運営にもいろいろ協力してくれて、充実した活動ができています」と川道さんは当初の不安な気持ちを話してくれた。

活動を通してできた多くの仲間

キャンプ場の最盛期といえば7〜8月の夏休み。秘密村もお客さんで賑わい、川道さんも自宅に帰ることはほとんどないという。そこで苦労したことを聞いてみた。
「家に帰れないのは苦労じゃなくて、仕事って行き詰ったり挫折したりみたいのが苦労かもしれないけど、そういうのは無かったですね」
そう語る川道さん。キャンプ場の運営に対する熱意を感じた。
そして次のように続けた。
「それでも一番苦労したのは”人”ですね。人手が足りないとか、人の確保。でも多くの人が協力してくれました。予想外だったのは同年代の地域の人たちと一緒にやれたこと。普段は龍山に住んでないけど、自分が頑張ってるからということで、帰ってきて協力してくれる。本当にありがたいです」
逆にうれしかったことについて聞いてみた。
「まずはリピーターのお客さんが増えてくれたのがうれしいですね。それとお母さん方から”子供が「絶対秘密村に行きたい」っていう…”そんなことを言われたとき。キャンプ場なんていくらでもあるじゃないですか。秘密村の自然環境はすばらしいけど、それ以外に特別なものは無いと思っていた。でもそれを特別って思ってくれるっていうことは、何か付加価値があるんだろうなって感じて、そういう反応がうれしいですね。そして浜松の中心部のイベントに出店したときも、そういったお客さんや子供たちが”村長〜”って、わざわざ会いに来てくれるんです。ただの管理人だと思っていたのに」
秘密村の活動が人と人の交流を生み、仲間ができ、また活動が広がる。キャンプ場の再生に取り組んで2年、その成果は大きい。

よそ者だったから気付けたこと

そして話は続いた。
「龍山には特別な観光地とか大自然、特別な文化があるわけでもなく、その自然と暮らし以上のものはないですよね。秘密村に来た人が、僕を通してそれを好きになってくれればと思ってやってきたけど、それが響いたわけじゃないですか。子供たちにもお母さん方にも。自分は”山の暮らしを伝える仕事”というか、そういうことができた。それは住んでいる人だと逆にできないかもしれない。よそ者だから気づくこともあるし、できることもあったと思います」と語ってくれた。

さらなる発展を目指して

秘密村では幼稚園から小学校低学年の子供たちを対象にイベントを開いている。
そこで指導にあたる川道さん。
「子供たちが自然の中ではしゃぐ姿が最高。子供らしく当たり前の姿だけど、その笑顔がキラキラ輝いて見えます。これからのキーワードは”こども”ですね」と、今後の取り組みに意欲を見せた。
再開から2年、当初の目標を大きく越える成果を出した龍山秘密村。さらなる利用者拡大を目指し施設の充実化を図るとともに、様々なイベントを計画している。
子供たちの笑顔に”希望の光”を見出した川道村長のさらなる活躍に期待が高まる。

 

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