
乳がんを知ろう
毎年3月1日から8日までの一週間は、「女性の健康週間」です。そこで今月は、日本人女性の20人に1人がかかると言われている「乳がん」に注目したいと思います。
乳がんは、乳房にある乳腺に発生する悪性の腫瘍です。乳がんで命を落とす人の数は増え続け、毎年約一万人にも上り、30〜64歳の女性のがんによる死亡原因のトップです。乳がんにかかる人は30代後半から急激に増加し、40歳代後半から50歳代前半にピークに達しています。
乳がんはからだの表面近くにできるので、自己チェックで異変を見つけることができ、早期発見・早期治療によって約90%の人が治る病気です。しかし、早期の乳がんは触っても分からないこともあります。早期発見には、やはりがん検診が有効です。国が推奨する乳がん検診は、原則として、マンモグラフィ(乳房エックス線検査)を行い、視触診も併用する方法です。対象は、40歳以上、頻度は2年に1回です。人間ドックなどではさらに乳房超音波検査などを実施します。
自己チェックの方法
乳房の異変に気付くためには、日頃から乳房の状態を把握しておくことが大切です。チェック日を決めて月に一度定期的に実行しましょう。月経が終わって一週間以内の、乳腺が最も安定した頃が理想的。閉経後は、覚えやすい日に決めましょう。
- 1.鏡の前に立って見た目をチェック
- 両腕を下げた状態で左右の乳房の大きさや形、乳首に変化がないかどうかを見た目でチェック。続いて両腕を上げて、乳房にへこみや引きつれがないかをチェック。鏡にうつす角度を変えてみると効果的。
- 2.乳房だけでなく、わきの下や首まで広い範囲を触る
- できればお風呂でせっけんをつけた状態で、素手で乳房全体、わきの下、首までの広い範 囲を「の」の字を書くように、まんべんなく触る。
バストの大きい人は、立ったままだと乳房の下側の部分が見えないので、布団の上などに あおむけに寝た状態で全体をまんべんなく触る。自分で乳がんを見つけるきっかけで一番多いのは、乳房に小石のように硬く触れるしこり。肌の上を軽く滑らせたときに、硬く引っ掛かるような感じが特徴。
- 3.乳首をつまんで分泌物の有無をチェック
- 乳首を指先で軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかをチェック。
しこりを見つけたら・・・・
胸のしこりイコール乳がんではありません。乳腺症や乳腺繊維線種などのように乳がん以外にもしこりができる良性の病気があります。胸にしこりができてもあわてずに、専門医がいる「乳腺外科」など乳腺外来を受診しましょう。