浜松市下水道ビジョン 〜未来へつなげる水のみち〜
浜松市下水道ビジョンPDF版のダウンロードについて
◆策定の趣旨と目的
浜松市は、平成17年7月の12市町村合併、そして、平成19年4月には、政令指定都市に移行し、「共生、共助でつくる豊かな地域社会」というスローガンのもと、「一体感のあるまちづくり」をすすめ「暮らし満足度の向上」を目指しています。
浜松市の下水道計画は昭和34年に認可を取得し、昭和41年に中部浄化センターが通水を開始しました。その後。産業経済の発展と市域の拡大による人口増加や生活の向上に伴い、段階的に事業を拡張し、平成19年度末における人口普及率は74.7%となっています。
これまでの下水道は、市街地拡大、人口増加、生活様式の高度化に伴う水利用の増加などを前提として、生活環境の改善、公共用水域の水質保全、市街地の浸水防除などを目的に事業を推進してきました。しかしながら、少子高齢化社会や人口減少の到来、環境保全意識の高まり等による節水型社会への変化など、社会的要因が変化してきており、下水道の整備方針についても大きな転換期を迎えています。
また、東海地震に対する地震対策、局地的なゲリラ豪雨に対する浸水対策、合流式下水道の改善など、下水道機能の質的向上に関する新たな取り組みが急務となっています。
グローバルな視点においては、地球環境や水、資源、エネルギー問題などの環境問題が深刻化しており、環境負荷を抑えた循環型社会への転換が叫ばれています。
このような社会情勢の動向に対し、国は平成17年9月に下水道ビジョン2100を、また、平成19年6月には下水道中期ビジョンを策定し、下水道政策の基本的な方向と具体的な施策の考え方を示しました。
今回、この方針に基づき今後10年間の浜松市の下水道が目指すべき方向と事業展開を市民の皆様にご理解いただくため、現状及び今後の効率的な整備のあり方をお示しする「浜松市下水道ビジョン」を作成しました |
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◆浜松市下水道のあゆみ
本市の公共下水道事業は、昭和34年に市街地の中心でも特に発展の著しい馬込川以西の市街地の区域(中部処理区)の一部について認可を受け事業に着手し、昭和41年10月には主要幹線の整備とともに待望の通水が開始され、その後昭和57年から昭和62年にかけて湖東・西遠・舘山寺の各処理区の供用を開始しました。
また、平成17年7月には天竜川・浜名湖地域の12市町村の合併により、11処理区、10箇所の終末処理場を有する新浜松市公共下水道事業がスタートし、平成20年3月の城西浄化センター完成により、全ての処理区が供用開始され現在に至っています。 |
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◆事業の概要
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公共下水道の普及率(平成19年度末現在)
| 住民基本台帳人口 |
処理人口 |
人口普及率 |
| 790,302人 |
590,539人 |
74.7% |
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地域ごとの特徴
| 中心市街地の下水道 |
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●整備は概ね完了
●合流式下水道の改善
●施設の老朽化対策 |
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| 西遠流域下水道 |
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●広域で下水道整備を推進中
●周辺部では整備効率が低下 |
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| 浜名湖周辺地域の下水道 |
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●水質保全上、高度処理を実施
●北岸部の整備を推進中
(細江・井伊谷・三ヶ日) |
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| 中山間地域の下水道 |
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●処理区が点在
●下水道接続率が低い |
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◆策定の背景
1.下水道を取り巻く環境
| 1 少子高齢化社会、人口減少の到来 |
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少子高齢化や将来の人口検証とともに、人々の節水意識の高まりや節水機器の普及に伴う水使用量の抑制により、主たる収入源である下水道使用料の伸び悩みが予想されます。 |
| 2 施設の増加と老朽化 |
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これまでの公共投資により施設ストックが増加し、その維持管理や老朽化に伴う改築・更新が必要となるほか、これまでの施設建設に充てられた起債残高も償還していく必要があります。 |
| 3 水環境の保全 |
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より良好な水環境が求められる中、その一翼を担う下水道事業においても、合流式下水道の改善など、これまで以上の水質改善や、水辺空間の創出等、新たな取り組みも求められています。 |
| 4 地震・集中豪雨の発生懸念 |
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発生が懸念される東海地震や、集中的なゲリラ豪雨といったリスクに対し、下水道機能の確保や浸水被害の軽減が求められています。 |
| 5 資源・エネルギー問題、地球環境問題 |
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循環型社会の構築や地球環境問題への取り組みが不可欠となってきており、下水道事業による多大なエネルギー消費や多量の温室効果ガス排出を抑制していく必要があります。 |
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2.国の政策
平成17年に国土交通省より「良好な環境を創造する」、「安心な暮らしを支える」、「21世紀の活力を支える」といった下水道の役割を踏まえ、基本コンセプトである「循環のみち」とこれを支える「水のみち」、「資源のみち」及び「施設再生」の3つの基本方針が定められた「下水道ビジョン2100」が取りまとめられました。
また、平成19年に下水道事業が直面している課題を解消するために必要な中期(概ね10年程度)の施策のあり方と具体的施策を取りまとめた「下水道中期ビジョン〜循環のみちに向けた10年間の取り組み〜」が公表されています。 |
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3.下水道に関する課題
国の政策を踏まえて、浜松市では下水道に関する課題を具体的に下記のように整理しました。
| 1.下水道の普及…下水道整備が遅延している区域の普及促進等 |
| 2.川や湖の水質保全…浜名湖等、閉鎖性水域を中心とした水質改善や合流式下水道の改善など |
| 3.災害に強いまちづくり…地震や浸水等への対策など |
| 4.下水道施設の機能確保と再生…老朽化施設への予防保全的な対応 |
| 5.地球温暖化防止と資源循環…省資源・省エネ対策、温室効果ガスの排出抑制 |
| 6.下水道財政の健全化…限られた財政の中での選択と集中による効率的な事業運営 |
| 7.施設の維持管理の効率化…複数の施設ストックの効率的な維持管理、有効利用 |
| 8.市民との対話…市民にわかりやすい下水道事業の推進 |
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◆基本理念
◆3つの基本方針と12の具体的施策
基本理念を実現するため、3つの基本方針に基づき12の具体的施策を推進します。
| 基本方針 |
具体的な施策 |
| 1.美しく良好な環境の創造 |
施策1 総合的な汚水処理の推進 |
| 施策2 浜名湖・天竜川流域の普及促進 |
| 施策3 効率的な合流式下水道の改善 |
| 施策4 温室効果ガス排出量の削減 |
| 施策5 資源循環と有効利用 |
| 基本方針 |
具体的な施策 |
| 2.安全な暮らしの実現 |
施策6 地震対策の推進 |
| 施策7 総合的な浸水対策の推進 |
| 施策8 下水道施設の長寿命化 |
| 基本方針 |
具体的な施策 |
| 3.健全な下水道経営 |
施策9 経営の効率化と基盤強化 |
| 施策10 汚水処理の最適化 |
| 施策11 施設の維持管理の効率化 |
| 施策12 姿の見える下水道 |
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