浜松市保健環境研究所だより(第4号)
目次佐鳴湖の水質
佐鳴湖は、浜松市の中心部近郊に位置し、豊かな自然に囲まれた湖です。多くの魚や水生生物が生息し、様々な植物や野鳥なども観察することができます。また、湖畔には遊歩道が整備されており、散歩やジョギングコースとして市民に親しまれています。 【CODって?】
佐鳴湖の色
佐鳴湖の水の色は、時期により変化します。上の写真は、平成22年4月から平成23年3月までの佐鳴湖の水を濃縮したものです。黄緑色と茶色が混ざったような色の月もあれば、青緑色、薄茶色の月もあります。佐鳴湖には多くの植物プランクトンが生息しており、これらが色の変化に関係しています。 【どうやって佐鳴湖の水を濃縮しているの?】
佐鳴湖の植物プランクトン次に示すのは、顕微鏡で見た佐鳴湖の植物プランクトンの写真です。日照時間や水温等の条件により、観察される種類が異なります。また、佐鳴湖は新川を通じて浜名湖とつながっているため、海洋プランクトンも観察されます。 【春に多い植物プランクトン】
【夏に多い植物プランクトン】
【秋、冬に見られる植物プランクトン】
最後に
佐鳴湖は、COD値が高く、透明度が低いという点から見ると、汚濁の進んだ湖といえます。今回取り上げた植物プランクトンは、これらの直接的な原因の一つと考えられています。植物プランクトンは、豊かな生態系を支えている反面、増えすぎると水の濁りやCOD値を増大させる原因となります。佐鳴湖は、栄養源である窒素やリンが多く流入することに加え、水深が浅く、水の滞留時間が長いなど、植物プランクトンの増殖に適した環境にあります。こうしたなか、近年、COD値が減少傾向にあるのは、長年に渡り、市民と行政が協働し、生活排水などの浄化対策を続けてきた結果ではないでしょうか。
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