調査の目的
本市では、平成21年度総務省「緑の分権改革 」推進事業の委託を受け、12市町村合併で面積が6倍となった本市内のクリーンエネルギーに関するポテンシャルを体系的に整理し把握するための調査を行いました。
本調査では、本市の特性から導入可能性が高く見込まれるエネルギー種(太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、小型水力発電)に絞り、賦存量及び利用可能量を調査するとともに、クリーンエネルギー導入促進策をまとめました。
浜松市にはクリーンエネルギーがどのくらいあるのでしょうか
太陽エネルギー
- ◆太陽光発電
- 社会的な条件等を念頭において、比較的現実的に利用が可能と想定できる市内の全ての住宅や工場、ビルなどに太陽光発電設備を設置すると、利用可能量は135万MWh/年となり、市内全世帯の電力消費量の0.78倍を賄えます。
- ◆太陽熱利用
- 社会的な条件等を念頭において、比較的現実的に利用が可能と想定できる市内全ての住宅や、温水を多く消費する工場、ビルなどに太陽熱温水器やソーラーシステムを設置すると、利用可能量は144万×109J/年となり、市内全世帯の給湯エネルギー消費量の0.52倍を賄えます。
風力エネルギー
 |
社会的な条件等を念頭において、比較的現実的に利用が可能と想定できる市内全ての住宅や工場、ビルなどに小型風力発電を設置すると、利用可能量は7万MWh/年となり、市内全世帯の電力消費量の0.04倍を賄えます。 |
水力エネルギー
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社会的な条件等を念頭において、比較的現実的に利用が可能と想定できる市内を流れる二級河川や準用河川の可能な場所に小型水力発電を設置すると、市の事務事業で消費した電力量の0.013倍を賄えます。 |
クリーンエネルギーの賦存量と利用可能量の合計
| エネルギーの種類 |
賦存量
(固有単位)
※1 |
利用可能量
(固有単位) |
利用可能量
(仕事量換算)
※2 |
利用可能量で
賄える率
※3 |
| 太陽光発電 |
191万MWh/年 |
135万MWh/年 |
486万×10億J/年 |
9.8% |
| 太陽熱利用 |
235万×10億J/年 |
144万×10億J/年 |
144万×10億J/年 |
2.9% |
| 大型風力発電 |
293万MWh/年 |
48万MWh/年 |
174万×10億J/年 |
3.5% |
| 小型風力発電 |
134万MWh/年 |
7万MWh/年 |
23万×10億J/年 |
0.5% |
| 小型水力発電 |
1.3万MWh/年 |
2,190MWh/年 |
7,884×10億J/年 |
0.04% |
| 合計 |
- |
- |
828万×10億J/年 |
16.7% |
| ※1 賦存量 |
道路、自然公園、湖沼など現実的に不可能な場所を除き、最大限に設置した場合のエネルギー生産可能量。設備のエネルギー変換効率は考慮する。 |
| ※2 利用可能量 |
建物の強度、日の出日の入時間、土地利用上の法的制限などを考慮したエネルギー生産可能量の最大値 |
| ※3 利用可能量で賄える率 |
市域の全エネルギー消費量(自動車用途以外)4979万×109Jに対する割合 |
クリーンエネルギーの普及を進めるためにはどのような取り組みが必要でしょうか
クリーンエネルギーを今までより更に普及させていくために、浜松市の地域特性を生かせるモデルプランを考えました。
今後、市民や事業者、各団体の皆さまと連携し、具体的にどのような取り組みをすべきか、また、市はどのような支援を行っていくべきか検討します。
はままつ市民ファンド発電プラン
市民や事業者の皆さんの出資を基に太陽光発電設備を購入し、事業所の屋根に設置して太陽光発電事業を行うプランです。
太陽光発電設備を設置する費用が十分にない事業者でも太陽光発電設備が設置でき、また出資される方も、費用を出し合うことで発電事業に参加でき、利益の中から配当を受け取れます。 |
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エコハウスタウンプラン
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2010年3月に浜松市は、2000年の一般的な住宅に比べ、二酸化炭素排出量が「半分程度」になる浜松市エコハウスモデル住宅を建築しました。
地域に浜松版エコハウスを普及させていくためには、エコハウスだけが集まった街区や地区の開発や、発展型エコハウスの検討、今ある家をエコハウスにリフォームする方法の推進などが重要な取り組みとなります。 |
事業者向けクリーンエネルギー普及プラン
中小企業でクリーンエネルギー設備の普及が進まない原因の一つに投資回収期間が長いことがあげられます。
これを短縮するためには、クリーンエネルギーの導入や省エネにより削減した二酸化炭素を、排出量として認定し、大企業が買い取ることも有効な手段です。
しかし、市内の企業が市外の企業と取引をした場合は、浜松市全体の二酸化炭素排出量が減らなくなる可能性も考えられます。
排出量を市内や製品取引のある企業同士で活発に取引することで、中小企業を支援しながら浜松市全域の二酸化炭素排出量を効果的に減らしていくことができます。 |
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小型水力発電率先導入プラン
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浜松市は、豊富な水に恵まれた土地でありながら、小型水力発電の導入事例はありません。
そこで、二級・準用河川、上下水道、農業用水への小型水力発電の導入の可能性を検討し、有望な場所があることが分かりました。
北区役所の南にある沖通り農業用水路に、小型水力発電を仮に設置した場合、北区役所の年間電力消費量(約31.5万kWh/年)の37%を賄えるほどの発電が可能(発電可能量:約11.7万kWh/年)であることが分かりました。
この他にも有望な場所はたくさんあると考えられますので、市民や事業者の皆さんと協力しながら、小型水力発電を設置できる場所を探していきます。 |
浜松市内のクリーンエネルギーマップ

浜松市のクリーンエネルギーマップの詳細は、PDF版でご確認ください。 |
| クリーンエネルギーの種類 |
設置事業者・団体名 |
| 太陽光発電設備 |
(株)太田廣浜松支店 |
| 太陽光発電設備、太陽熱利用設備 |
学校法人中野学園オイスカ高等学校 |
| 太陽光発電設備 |
(株)三立製菓 |
| 太陽光発電設備 |
静岡県企業局都田浄水場 |
| 太陽光発電設備、太陽熱利用設備 |
静岡大学城北キャンパス |
| 太陽光発電設備 |
日星電気(株) |
| 太陽光発電設備 |
浜松市城北図書館 |
| 太陽光発電設備 |
浜松市はまゆう図書館 |
| 太陽光発電設備 |
浜松市保健環境研究所 |
| 太陽光発電設備 |
浜松市保健所 |
| 太陽光発電設備 |
宝和工業(株)浜松工場 |
| 太陽光発電設備 |
本田技研工業(株)浜松製作所 |
| 太陽光発電設備 |
(株)三隆製作 |
| 太陽光発電設備 |
ヤマハ(株)本社 |
| 太陽光発電設備 |
ローランド(株)細江工場 |
| 太陽熱利用設備 |
OMソーラー(株) |
| 太陽熱利用設備 |
湖南荘 |
| 太陽熱利用設備 |
静岡新聞プレスタワー |
| 太陽熱利用設備 |
なのはな保育園 |
| 太陽熱利用設備 |
萩原荘 |
| 太陽熱利用設備 |
春野地域自治センター |
| 風力発電 |
スズキ(株)スズキ塾引佐研修センター |
| 風力発電 |
ふそう風力発電(株) |
| 木質パレット製造 |
龍山森林組合 |
| バイオマス熱利用 |
東海染工(株)浜松工場 |
| バイオマス熱利用 |
日本形染(株) |
| 廃食用油再利用 |
(株)丸守 |
| 廃食用油再利用 |
(株)リサイクルクリーン |
| クリーンエネルギー展示場 |
(株)電器堂(SOLAE) |
| クリーンエネルギー展示場 |
浜松市エコハウスモデル住宅 |
| 電気自動車充電施設 |
(株)大貫 Eco Park |
| 廃棄物発電 |
浜松市西部清掃工場 |
| 廃棄物発電 |
浜松市南清掃工場 |
| 天然ガスコージェネレーション |
県西部浜松医療センター |
| 天然ガスコージェネレーション |
浜松赤十字病院 |
| 天然ガスコージェネレーション |
ヤマハ(株)天竜事業所 |
※民間事業者・団体の太陽光発電設備は、出力が30kW以上の事例のみ記載
◆浜松市内の主な太陽光発電設備の規模
| 区分 |
設置団体、事業者名 |
設置規模 |
| 市施設 |
浜松市エコハウスモデル住宅 |
3kW |
| はまゆう図書館 |
10kW |
| 城北図書館 |
30kW |
| 浜松市保健所 |
16kW |
| 浜松市保健環境研究所 |
10kW |
| 浜松市元目分庁舎 |
10kW |
| 市立25小中学校、1幼稚園 |
280kW |
| 民間施設及び市以外の公共施設 |
ローランド(株)細江工場 |
60kW |
| 本田技研(株)浜松製作所 |
430kW |
| 学校法人中野学園オイスカ高等学校 |
50kW |
| ヤマハ(株)本社 |
70kW |
| 日星電気(株) |
100kW |
| 宝和工業(株)浜松工場 |
33kW |
| (株)太田廣浜松支店 |
30kW |
| (株)三立製菓 |
30kW |
| (株)電器堂(SOLAE) |
50kW |
| 静岡大学城北キャンパス(高柳記念館) |
30kW |
| 静岡県企業局都田浄水場 |
50kW |
| (株)三隆製作 |
30kW |
PDF版
浜松市クリーンエネルギー資源調査報告書(本書)
浜松市クリーンエネルギー資源調査報告書(概要版)
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