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更新日:2015年9月13日

地元紙の記事から 中日新聞 2015年9月12日

本記事に関する問い合わせ 中日新聞東海本社 電話番号:053-421-7711

決壊、水没 水害との闘い 南区の歴史 語り継ぐ

講座で天竜川流域の水害などを解説する大石さん(奥)=南区下江町の南陽協働センターで
 浜松市南区の郷土史や遺構に関する学習講座が十一日、南陽と新津、白脇の協働センター三カ所で開かれた。南陽会場では元教諭大石龍さん(83)=南区頭陀寺町=が、太平洋戦争の終戦直後に天竜川の下流域で起きた水害などを市民ら三十人に解説した。

 天竜川右岸では大雨に見舞われた一九四五年十月五日、本流から分かれていた派川の堤防が決壊。現在の南区芳川、河輪、五島地区が広範囲にわたって水没し、多数の犠牲者が出た。

 大石さんは、その七年後に芳川地区の南陽中学校に赴任。堤防の決壊現場となった地域に家庭訪問などで足を運んでおり、「砂利の山や、流されてきたと思われる巨大な岩が田んぼに残されていた」と証言した。

 南区をはじめ天竜川沿いには「○○島」と付く地名が多く、大石さんは「昔からの川の流れで造られた高い所に人が住み、水害と闘ってきた」と分析。

 「洪水を知る人も少なくなっているが、今も各地で水害が起きている。子どもたちのためにも教訓を語り継ぐ必要がある」と語った。

 講座は市民団体「みらいネット浜松」が、南区の歴史をまとめた冊子を発刊したのに合わせ、八~十月に地元の協働センターで企画。参加費五百円で、冊子を既に持っている人は無料。問い合わせは、みらいネット浜松=電053(440)1828=へ。

 ◇今後の講座日程(いずれも午後1時半~3時)▽25日 東部▽10月2日 五島▽9日 南陽、新津、白脇、五島▽16日 東部▽23日 五島

(久下悠一郎)

[9月12日]

外国人誘客 公共観光拠点9施設で「WiFi」整備


 浜松市は、無料でインターネットに接続できる公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」を、市内の公共観光拠点九施設、十一カ所で整備を進める。増加が予想される外国人観光客の利便性向上を図る。設置・運営費として百四十万円を九月補正予算案に計上した。

 ワイファイは、スマートフォン(多機能携帯電話)などで画像送信や動画視聴などの大容量通信が可能になるサービス規格の一つ。日本では通信事業者ごとにパスワード入力などの認証が必要だったり、利用者が限定されるなどの課題がある。

 計画では、浜松城公園(中区)と浜松楽器博物館(同)、気賀関所(北区)に各一カ所と、はままつフラワーパーク(西区)、はままつフルーツパーク時之栖(北区)に二カ所ずつ設置する。

 さらに舘山寺(西区)と弁天島(同)、奥浜名湖(北区)、天竜ツーリズムセンター(天竜区)の観光案内所に一カ所ずつ備える。市議会九月定例会で承認されれば順次、整備を進める。

 市観光・シティプロモーション課によると、外国人観光客が最も困ったことに関する国のアンケートで「無料公衆無線LAN環境」が最多だった。ラグビーW杯や東京五輪を見すえ、「インターネットの利便性を高めて誘客につなげたい」と話す。

 市は、商工団体や遠州鉄道などとワイファイ拡充に向けた協議会を発足。中心市街地の飲食店や商業施設で五月から、ワイファイ設置の補助制度も始めている。

(赤野嘉春)

[9月12日]

傾斜地での農薬、肥料散布 無人ヘリ導入へ

デモ飛行でミカン畑の上から水を散布する無人ヘリ=北区で
 ミカン産地として有名な浜松市北区三ケ日町で、傾斜地での農薬や肥料散布に、無人ヘリコプターを導入しようとする取り組みが始まっている。全国的にも珍しい計画で、担い手の高齢化が進む中、傾斜地での作業の負担軽減を図る。

 プロジェクトに参加するのは、JAみっかびと県農林技術研究所、無人ヘリを開発するヤマハ発動機(磐田市)、販売を手がける静岡スカイテック(袋井市)の四団体。

 ヤマハ発動機によると、無人ヘリの導入は、水稲の多い東北地方で進んでおり、全国の百五十九万ヘクタールある水田のうち、百五万ヘクタールで、農薬の散布などに使われている。手作業だと、一ヘクタールで三時間二十分かかる散布が、無人ヘリを使うと十分で終わるという。

 傾斜地での導入は県内だけでなく、全国でも例はない。導入への課題や解決策を探るために、今年一月から四団体が協議し、研究会を立ち上げた。

 十一日は、同JAのミカン畑で、関係者や地元農家が見守る中、水を散布するテスト飛行が行われた。

 同JAの正組合員は千六百人で、平均年齢は約六十五歳。高齢化が進むとともに、生産者が減少傾向にあるという。テスト飛行に立ち会った三ケ日町認定農業者協議会の久米丈二会長(53)は「急斜面での農薬散布は本当に重労働。普及できれば、強い産地として生き残れると思う」と期待を寄せていた。

 研究会では、二〇一六年度から三年間をめどに、実用化に向けて、ミカンに適した無人ヘリの改良などに取り組むという。

(高橋貴仁)

[9月12日]

裁判員制度の運用改善へ 経験者ら意見交換

意見交換に臨む裁判員経験者ら=中区の静岡地裁浜松支部で
 裁判員制度の運用改善につなげる意見交換会が十一日、静岡地裁浜松支部であった。裁判員を経験した八人が感想や課題を伝え、裁判長や静岡地検浜松支部の検察官、弁護士らが耳を傾けた。経験者の多くが肯定的な感想を明かした半面、参加のハードルなど課題も浮き上がった。

 多くの経験者は「広い目で世の中を見られるようになった」「限られた所での議論ではなく、多くの人が知るべきこと」と意義を強調。ただ無職女性(69)は「感情が入り、素人による判断は良くないと今でも思う」と制度への疑問を呈した。

 分かりやすさを求める声も続いた。会社員女性(55)は「検察と比べ、弁護側の冒頭陳述は核心部分があいまいだった」と手厳しい。医師らへの尋問に関し会社員男性(44)は「専門用語が多く『分からない所が分からない』状態」と振り返った。

 「会社に理解がないと難しい」(三十代の会社員女性)など、壁の高さをうかがわせる発言も相次いだ。

 安浪亮介・静岡地裁所長はあいさつで「六年たち、おおむね安定した運用がされている」と評価。「工夫や改善を続ける。原点に戻り、参加しやすくなるような周知などをしたい」と会を締めくくった。

(松本浩司)

[9月12日]

豊田佐吉の物語 浪曲に 民謡・演歌歌手 湖西の涼月さん

 湖西市鷲津の歌手、天中軒涼月(てんちゅうけんりょうげつ)(本名・鈴木三枝子)さんが、トヨタグループの礎を築いた同市出身の発明家、豊田佐吉(一八六七~一九三〇)を題材にした浪曲のCDを十月二十一日に発売する。市新居地域センターで十一月一日に開かれる公演でも披露する。

 涼月さんは民謡・演歌歌手として、「西奈実栄(みえ)」の芸名で活躍してきた。五年前から名古屋市在住の浪曲師、五代目天中軒雲月さんの下で修業し、弟子として活動を始める「年明(ねんあ)け」を許され、芸名も変えた。

 披露する浪曲は「発明王 豊田佐吉」。父の大工仕事を手伝っていた少年時代から、最初の発明「豊田式木製人力織機」を完成させるまでを実話に基づき、二十八分ほどの物語にした。完成までの苦難や、偉業を支えた親子の愛などを伝える。

 涼月さんは佐吉や父母ら七人の登場人物を演じるほか、解説や歌も一人でこなす。二年ほど前から東京や大阪、浜松市で披露しているが、故郷での公演は初めて。CDに収録したのも初めてで、千三百円(税込み)で販売する。

 公演は二部構成で、一部の浪曲は師匠の雲月さんも応援出演する。二部の歌謡民謡ショーではCDに同時収録した新曲「郷愁山河」も披露する。涼月さんは「佐吉を地元で演じるのは夢だった。少しでも多くの人に聞いていただき、浪曲に親しんでもらえれば」と話す。

 公演は午後零時半開演。CD付きで前売り四千円、当日四千五百円。問い合わせは天中軒涼月後援会事務局=電053(576)1761=へ。

(広中康晴)

[9月12日]

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