更新日：2023年12月1日

市長コラム（平成24年10月）

はままつ市長の部屋

健康寿命を延ばそう　2012年10月号

10年くらい前のこと。長寿研究の第一人者であった故・松崎俊久先生から、「君の地域は日本一長寿の地域だよ」と言われたことがあります。
先生の調査によれば、県としては沖縄県が第一だけれど、特定の地域で見た場合、浜名湖周辺地域が日本一だということでした。その時、ちょっと誇らしく思ったのと、みかんの影響かなと感じたのを覚えています。
市長の立場になると、市民の皆さんの健康増進は重要な施策の一つです。「寿命を少しでも延ばしたい。しかも健康な状態で」というのが私たちの切なる願いです。
6月に厚生労働省から健康寿命の県別ランキングが発表されました。健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことを指します。要は寝たきりにもならず、元気に過ごせる健康年齢のことです。
静岡県は、女性が75.32歳で第1位。男性が71.68歳で第2位という堂々たる結果でした。ちなみに県内市町村別で浜松市は男女とも上位で、静岡県の好成績に貢献しています。市ではこの健康寿命を、さらに延ばしたいということで「いきいき実感、健康づくり」を合言葉に、市民の皆さんの健康増進施策に力を入れています。
その一環として、7月1日、健康増進をめざす世界的組織である「健康都市連合」へ加盟しました。健康都市連合は、2004年、主にアジア太平洋地域の都市が中心となり、WHO（世界保健機関）とともに立ち上げた組織で、居住者の健康を守り、また生活の質の向上を目指し、保健や医療、福祉、環境、まちづくりなど、広い分野で市民の健康向上に取り組む健康都市の集合体です。日本国内でも、健康づくりに熱心に取り組んでいる自治体が参加をしています。
浜松市も健康都市連合への加盟を契機に、さらに市民の健康増進に力を入れたいと考えています。市民の健康を守っていただいている医師会をはじめとする保健医療団体や企業など複数の組織が、市の取り組みに対し、積極的な協力を約束してくれています。行政だけでは進められない事業ですので、大変ありがたく感じています。
しかし最終的に、健康を守り、増進させるのは自分自身です。ぜひ市民の皆さんには、これまで以上に健康に関心を持っていただき、健康増進に一層ご努力いただきますことをお願い申し上げます。

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