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このたび、浜松市では、市域の地球温暖化対策の推進方針を定めた「浜松市地球温暖化対策地域推進計画」を策定しました。(平成21年3月)
≪計画の概要≫
1 基本的事項
本計画では、2050年度における浜松市のあるべき姿を定め、その第一チェック期間として、2014年度までに温室効果ガスの排出量を減少に転じさせるために、どのようなことに全市をあげて取り組むのか明らかにします。
(計画の目標年度を「浜松市環境基本計画」とあわせて2014年度とします。ただし、まずは京都議定書第一約束期間の最終年度にあたる2012年度に向け、取り組みを進めます。また、京都議定書以後の新たな取り組みに対応させるため、2012年度までに計画の見直しを行います。
2 浜松市の温室効果ガス排出の現状
浜松市の2005年度の温室効果ガス排出量は6,348千トンで、京都議定書の基準年である1990年度と比べ10.7%増加しています。また、今のままの生活や事業活動を行った場合、二酸化炭素排出量が2014年度には24.3%増加すると予想されます。
産業部門からの二酸化炭素排出量は、1990年度から2005年度までに1.5%減少していますが、民生業務部門と民生家庭部門からの二酸化炭素排出量は両方とも40%以上増加しています。
3 目標
(最終目標)
2050年度までに温室効果ガスの排出量を2005年度比で半減させます。
(2014年度目標)
(1)本市全域から排出される温室効果ガスを、1990年度を基準として、2014年度までに6%削減します。
(2)市民1人当たりの二酸化炭素排出量を、1990年度を基準として、2014年度までに7%削減します。
※この目標達成のためには、京都議定書第一約束期間最終年度の2012年度までに、温室効果ガス排出量を、1990年度比で5%削減する必要があります。
4 2014年度の目標達成に向けた重点施策(リーディングプロジェクト)
- (1)STOP温暖化事業者協定プロジェクト(対象:事業者、部門:産業・民生業務)
- 国や静岡県では、企業が事業活動を行う際に地球温暖化に配慮した活動を行うよう、様々な規制により取り組みを促しています。本市もこれに従い、事業者の取り組みが進むよう働きかけを行っていきますが、一方で、取り組みを行う際の様々な課題に対する解決手段、関連ビジネスの育成など、様々な支援制度を整え、地域経済の発展を推進します。
- (2)CO2見える化プロジェクト(対象:市民、部門:民生家庭)
- 市民の皆さんが、家庭や地域において省エネ行動やECOな行動を行った際に、その行動でどのくらい二酸化炭素が減らせるのか「見える」しくみを整えていきます。家庭においては、環境家計簿や省エネナビなどにより取り組んだ成果がすぐに「見える」しくみを整え、社会においては「見える」工夫がどこで体験できるのか地図などを作ります。
- (3)目指せECOスペシャリストプロジェクト(対象:市民・事業者、部門:民生家庭・産業・民生業務)
- 家庭や地域などで高度な省エネ行動を行っているエコスペシャリストや、他の事業者の参考となる温室効果ガス・廃棄物の削減を行っているトップランナー事業者を認定するしくみを作ります。また、そのようなスペシャリストを育成する体制づくりも行います。
- (4)みんなでやるぞ僕たち私たちのECO大運動会(対象:学校、部門:民生業務)
- 子どもたちに、地域ぐるみで地球温暖化問題をはじめとする環境教育を行っていきます。また、その成果を家庭に持ち帰り、家庭や地域と一体となって取り組んでいける社会を作り上げていきます。学校等における子どもたちへの環境教育を効果的に行えるよう、環境に配慮した学校施設づくりや取り組み成果の見える化、地域や事業者との連携体制の整備を行います。
- (5)建物の低炭素化推進プロジェクト(対象:市民・事業者、部門:民生家庭・民生業務)
- 住宅向けには、住宅の省エネ診断やエコリフォームを推進し、エネルギー消費量の少ない住宅の普及を推進します。また、低炭素をキーワードにした住宅地の普及を図るため、地区単位・街区単位の省エネ化に取り組みます。建築物向けには、ホームページ等による情報提供、省エネ法に伴う届出・報告の推進、CASBEE静岡の推進により建築物の低炭素化を図るとともに、住宅や建築物の低炭素化の際の参考となるよう、市所有建築物の低炭素化を進めます。
- (6)ごみのダイエットやらまいかプロジェクト(対象:市民・事業者、部門:廃棄物)
- 市民や事業者が排出するごみ(一般廃棄物)や事業の過程で排出するごみ(産業廃棄物)の減量を進めていきます。取り組み施策は「一般廃棄物処理基本計画」と「第3次産業廃棄物処理基本計画」に従いますが、重点施策として、マイバッグ利用推進、廃食用油の回収、産業廃棄物を多量に排出・処理する事業者に対する処理計画策定や計画評価制度などを進めていきます。
- (7)新エネルギー王国建国プロジェクト(対象:市民・事業者・市役所、部門:産業・民生業務・民生家庭)
- 本市は、国内有数の日射量、遠州の空っ風、多量かつ多様なバイオマスなどの豊富な新エネルギー資源に恵まれています。家庭や事業者の新エネルギー導入を推進するため、市の施設への率先導入、住宅用太陽光発電導入補助制度の継続と見直し、市の取り組みのシンボルとなる市施設への大規模風力発電導入検討などを行っていきます。
- (8)使いやすい公共交通ネットワークプロジェクト(対象:市民・事業者・市役所、部門:運輸)
- 「都市計画マスタープラン」に示される、人口減少・少子高齢化社会の進展を見据えた、各拠点における都市機能の集約化によるエネルギー消費の少ない街づくりと、自動車の過度な利用の抑制等による二酸化炭素排出量の削減を進めていきます。具体的には「総合交通計画」に従い、移動が手軽なくらしを実現するため、利用利便性の視点からミニバスターミナル構想による公共交通ネットワークの再編と、過度な自動車利用から公共交通へ転換することを目的とするモビリティ・マネジメントの普及を進めていきます。
- (9)山と街のみどりづくりプロジェクト(対象:市民・事業者・市役所、部門:森林吸収)
- 本市は、市全域の68%を森林が占め、また市街地(旧浜松市地域)の31%を緑地が占めています。これらのみどりは、二酸化炭素の吸収とヒートアイランド現象の抑制ひいては冷暖房需要の抑制に貢献しています。市内のみどりを適切に保全し整備していくため、「森林・林業ビジョン」「緑の基本計画」「農業振興基本計画」の施策に従い、市内の森林や緑地、農地を適切に保全し育成していくとともに、二酸化炭素の長期固定に向けて地域材利用住宅の普及等に取り組みます。
- (10)市役所CO2・CO2(こつこつ)ダイエット作戦(対象:市役所、部門:民生業務)
- 市役所の事務事業は、窓口業務などに代表されるオフィス活動にとどまらず、廃棄物処理事業や上下水道、学校、病院の運営等の事業を併せ持つため、これらを合計すると、市域全体の2.7%の温室効果ガスを排出しています。2005年度から2010年度までに温室効果ガス排出量を6%以上削減することを目標として、「市役所地球温暖化防止実行計画(第2期計画)」の施策を進めます。
5 計画の推進のために
- (1)市独自に地球温暖化防止活動推進センターを設置し、市と役割を分担して本計画に定めた取り組みやリーディングプロジェクトを推進します。
- (2)目標の達成に向けて、リーディングプロジェクトの実施状況を点検・評価し成果を管理していきます。その役割は環境審議会が担います。
- (3)国や県、周辺自治体、地球温暖化防止活動推進員、地球温暖化対策地域協議会と連携し、取り組みを推進します。
≪計画全文≫
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